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» 2005年08月16日 10時47分 UPDATE

マツムラ氏を中心にOASISがSOAブループリント作成に取り組む

かつてSunでJavaエバンジェリストを務めたミコ・マツムラ氏が、OASISでSOAブループリント作成に取り組む。これを活用すれば、囲い込まれることなく、技術ベンダーを自由に選定できるようになるという。(IDG)

[IDG Japan]
IDG

 SOAは矛盾をはらんでいるように見える。アプリケーションをプラットフォームにとらわれないサービスに変えることは、重複開発を避け、統合を進める素晴らしい方法だ。しかし、SOAが第一に本来ならば防ぐはずの、ベンダーによる囲い込みを避けるためのアーキテクチャー上のガイダンスを受けるところがないのだ。

 標準化団体であるOASISは8月15日、効率的なSOAのアーキテクチャーと実装への道筋を示すブループリントを作成する計画を明らかにした。ブループリントには、具体的な製品やプラットフォームが規定されない。

 この取り組みは、Webサービス管理ソフトウェアベンダーのInfravioで副社長を務めるミコ・マツムラ氏(編集部注:1990年代後半、SunでJavaエバンジェリストとして活躍)によってリードされる。彼はOASIS SOA Adoption Blueprints Technical Committeeのチェアに推薦されている。

 ブループリントはアナリスト会社、Middlewareの研究をベースとする。同社の新しいオーナーであるTechTargetは、ドキュメント類がライセンスフリーでITコミュニティーに公開されるという合意の下、その知的資本をMiddlewareで働いていたマツムラ氏にたったの1ドルで売却した。

 BEAとMicrosoftも、ブループリント作成では大きな役割を果たしたが、IBMが支援者のリストにないのは不思議に思われるだろう。IBMはこの構想についてコメントを控えている。SOA Adoption Blueprints Technical Committeeのメンバーとしては、ほかにAdobe Systems、Datapower、Infravio、Software AGが名を連ねている。

 「この努力には2つの大きなベネフィットを感じている。最初は、機能要件やビジネス要件ごとにベストプラクティスのコミュニティーをつくること。2番目は、これらの実装をテクノロジーサプライヤーの選定のために利用できることだ」(マツムラ氏)

 アーキテクチャーレベルのプロジェクトがOASISで始動したものの、マツムラ氏が最初に働きかけたWS-I(Web Services Interoperability)では、ブループリントでコンセンサスを得るのは長期にわたるプロセスになるだろうとアドバイスされたという。それはWS-Iの世間での評判と通じるものがある。WS-Iは、Webサービスのベストプラクティスのための包括的なガイドラインを作成するという約束をなかなか果たすことができていないからだ。

 MiddlewareのSOA Initiative Blueprints Documentsは、OASISの研究の基盤となり、SOAセンターから無償ダウンロードできるようになるだろう。

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