一方で、業務革新の代表格としてSCM、CRMが導入され、受注(予測)から生産、物流の情報を早く正確につないだり、また、顧客セグメントデータを生きたマーケティング情報として蓄積、分析、活用したりという情報ニーズが高まった。
そこに求められるものは物流あるいはマーケティングという特定の範囲内で、決まったストーリーの下で活用できるデータであり、その利用スピードと蓄積量である。経営とか業績とかいう解釈は抜きにしても、目的がはっきりしているから利用するべきデータの特定も比較的容易になる。「流通の現場で日々生まれるデータをすぐさま見られる」といったことがBIツールの売り文句になり、営業現場のBIといった活用事例も登場する。
価格、宣伝、キャンペーン・・・・・・。販売戦術のどの部分が顧客獲得に結びついたかを、ITの専門家に頼ることなく、現場の担当者が自らITを活用して把握し、意思決定を行う。こうしてガートナーが最初に提唱したBIのコンセプトは、販売、物流といった業務分析の分野で花開き、データマイニングまでをも含むようになった。
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