企業におけるオープンソース・ソフトウェアの公開は、大企業であればあるほど難しい印象を受ける。しかし、公開に意義があると認識している企業が存在するのも確かだ。リコーもその1社である。
企業の知的資産をオープンソース・ソフトウェアとして公開するのは、さまざまなしがらみから大企業であればあるほど難しい印象を受ける。
だがそれでも公開に意義があると認識している企業が存在するのも確かだ。ここで紹介するのも大企業発のオープンソース・ソフトウェアだ。
ここで紹介するオープンソース・ソフトウェアはRiSource、リコー発のアプリケーション・プラットフォームだ。Ricoh Source Code Public License 1.0というライセンスで提供されている。
Javaベースで開発され、XMLベースで書かれたテンプレートを元に、HTML出力する。テンプレートエンジンに近い。想定される利用シーンは中小企業の事務部門でユーザー自身がメンテナンスを行う、というケースだ。
RiSourceは1997年8月に0.9がリリースされている。今でこそ同様のエンジンは存在するが、もしかするとRiSourceは源泉に近いのかも知れない(当時からXMLだったのかは分からないが)。
ユーザー部門向けのテンプレートエンジンと言う位置づけが面白い。ポータルを立てるまでもない、HTMLが分からない担当者が会社案内を書くような場合に使えるツールだ。
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