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» 2005年10月13日 11時46分 UPDATE

OpenOffice.org 2.0のリリースが延期

OpenOffice.orgは正式版リリースを延期し、その代わりに今週RC3を投入する。正式版の登場は「早ければ来週、遅くて今月末」になりそうだ。

[Chris-Preimesberger,eWEEK]
eWEEK

 OpenOffice.orgは設立5周年を迎える10月13日に、オフィススイートのバージョン2.0を正式リリースする計画だった。しかし、Ziff Davis Internetは12日、同団体が“ショウストッパー”となる問題のために、リリース延期を決定したことを確認した。

 その代わりに、同団体は第3リリース候補(RC3)をリリースするつもりであり、おそらくそれは14日になるだろうとコミュニティーマネジャーのルイス・スアレス−ポッツ氏は話す。

 正式リリースの日付は決まっていないが、同氏は、早ければ来週、遅くて今月末には準備できるかもしれないとしている。

 OpenOffice.orgはバージョン2.0のβ2を9月1日にリリースした。

 「明日はOpenOffice.orgの5歳の誕生日だ」と開発者のステファン・タクスヘット氏は自身のブログで述べている。

 「OpenOffice.org 2.0が10月13日にリリースされたら良かったのだが、土壇場で深刻なショウストッパー(#i55330#)が指摘された。IRCでの議論で、これはRC3に着手するのに十分な理由だということで意見が一致した」(同氏)

 タクスヘット氏は、開発チームはこのショウストッパーを修正できるが、リリース延期はほかの3つの小さな問題を修正するチャンスにもなると主張している。これら問題のうち1つは、ユーザーインタフェース言語がRTLの時にテキストを印刷するためのパッチの統合、残る2つはMac OS Xに関するものだという。

 「リリースは1週間くらい延期される。これで、ミラーがほかの大型パッケージのメジャーリリースから回復できる」(同氏)

 スアレス−ポッツ氏は、この問題がどのようなものか正確には知らないとし、ストックホルムでのプレゼンテーションを終えてトロントで飛行機を降りた直後にこのことを知ったと話した。

 「われわれはさまざまなレベルでの利用――企業、言語、地域――をサポートしなくてはならない。リリース前に、すべてが正しく機能することを確実にするのはわれわれの責任だ。最後の最後でいろいろなことが起きる可能性がある。これがオープンソースのやり方だ――準備ができるまではリリースしないのだ」(同氏)

 OpenOffice.org 2.0は、5月にOASIS(Organization for the Advancement of Structured Information Standards)が国際的に承認した新しいXMLベース標準ODF(OpenDocumentフォーマット)の書き出しに対応した初の安定版となる。

 またこのバージョンではMicrosoft Wordフォーマットとの互換性が改善されるとともに、リレーショナルデータベースにフルアクセスして、財務アプリケーションと併用できるようになるとスアレス−ポッツ氏は説明する。

 ODFは、ワープロソフトやプレゼンテーションソフト、表計算ソフトなどのデスクトップアプリケーションからのデータを格納するのに使われるXMLベースのOASIS国際オフィスドキュメント標準。ODF対応ソフト間での自由なデータ交換を実現することを目指したものだ。

 ODFはSun MicrosystemsのStarOffice 8、IBM、KDE Project、Red Hatからも支持されている。

 ODFはMicrosoftのOfficeソフトで直接はサポートされていない。MS OfficeとODF文書を共有するにはサードパーティーのソフトが必要だ。

 ODF標準は既に政府機関からの支持を得ている。マサチューセッツ州のCTO(最高技術責任者)ピーター・クイン氏は、2007年1月1日の時点で、同州政府職員が作成するすべての電子文書は、ODFおよびAdobeのPDFの2種類のフォーマットでのみ保存されることになると宣言した(9月26日の記事参照)

 10月5日にはSunとGoogleが、互いの製品を配布するための提携を発表した(10月5日の記事参照)。提携の一環として、GoogleはOpenOffice.org配布を支援する。「われわれはこのソフトをもっと広く配布するべく取り組む」とGoogleのエリック・シュミットCEOは話していた。

 OpenOffice.orgにはGoogleの検索ボックスが付くことになる――同ソフトを開発したオープンソースコミュニティーを説得できればの話だが、とSunのジョナサン・シュワルツ社長。

 説得はそう難しくないはずだ。OpenOfficeの元になるソースコードを公開したSunは、今なおこのプロジェクトに多額の投資をしている。

 Sunのスコット・マクニーリー会長は、GoogleはSunのOpenSolarisにも関わるだろうと語った。「ODF、OpenOffice、OpenSolarisに関して、大規模な研究開発の調整戦略がある」

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