Sun、Javaと.NETの互換性を強化

SunはJavaとMicrosoftの.NETプラットフォームとの互換性を強化する目的で、Webサービス仕様のオープンソースバージョンを開発・配布する。(IDG)

» 2005年11月05日 07時59分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Sun MicrosystemsはJavaとMicrosoftの.NETプラットフォームとの互換性を強化する目的で、業界横断的なWebサービス仕様の複数のオープンソースバージョンを開発・配布する計画だ。メッセージング、メタデータ、セキュリティ、サービス品質に関するWS-*仕様の実装を計画している。

 対象となる仕様は、WS-Addressing、MTOM(Message Transmission Optimization Mechanism)、WS-Policy、WS-MetadataExchange、WS-Security、WS-Trust、WS-SecureConversation、およびWS-ReliableMessaging、WS-Coordination。

 Sunは、MicrosoftがWebサービスプラットフォームのWindows Communication Foundation(WCF、旧称Indigo)でこれら仕様の実装を計画していることを引き合いに出している。この仕様はWCFへのインタフェースの役割を果たすと、SunのSOA担当フループマーケティングマネジャー、アシェシュ・バダニ氏は説明する。

 Sunによれば、デベロッパーはこのインプリメンテーションを使って.NETとJavaを統合できる。

 これをオープンソース経由で提供することにより、製品に組み込みやすくなるとバダニ氏は話している。

 SunはGlassfishプロジェクトを通じてこのインプリメンテーションを公開予定。GlassfishはSunのJava System Application Serverのためのオープンソースプロジェクト。同仕様の初期コードは3〜6カ月以内に公開され、その後Java Web Services Developer Packで追加のコードがプレリリースされる見通し。

 MicrosoftはSunの取り組みを賞賛する談話を発表し、次のように述べている。

 「基盤となるプラットフォームを問わず、WS-*仕様を使ってアプリケーション間の互換性を実現するという当社の目標をSunが共有してくれたことをMicrosoftは歓迎する。WCFとWS-*仕様に関する技術協力は、当社がSunとともに進めている取り組みの一部としてふさわしく、相互の顧客にとって重要なものだ」

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