Microsoft、JavaOneカンファレンスで.NETを語る

MicrosoftはSunとの和解以来はじめてJavaOneに参加する予定だ。セッションに参加しブースも出展するが、大きな発表を行う予定はないという。(IDG)

» 2005年05月23日 10時07分 公開
[IDG Japan]
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 Sun MicrosystemsとMicrosoftがJavaをめぐる訴訟で争って以来初めて、MicrosoftがJavaOneデベロッパーカンファレンスに正式参加する。JavaOneは6月、サンフランシスコで開催される予定だ。

 Microsoftのプロダクトマネジャーであるブライアン・ケラー氏によれば、同社は幾つかのテクニカルセッションに参加し、15×15フィートのブースも出展するという。

 MicrosoftとSunが提携を発表してから既に1年が過ぎているが、実質的な成果というよりは言葉だけの約束の方が多い。しかし、この展示会ではSunとMicrosoftが何度も一緒に登場する機会があるため、同じ質問を両方にぶつけるチャンスが生まれるだろう。「提携以来、われわれは関係改善の方法について、より協調的なアプローチを取っている」とケラー氏。

 2004年のJavaOneは両社の提携後3カ月後に開催されたが、Microsoftは正式参加はしなかった。ケラー氏は「提携直後だったからだろう」と説明する。

 JavaOne 2005では「関係修復」がマニフェストになっている。MicrosoftはJavaOneの6セッションに参加する計画で、その中には「SunとMicrosoftのカウチセッション」というものがある。これは両社が.NETとJavaの相互運用性についてディスカッションをする最初のセッションになる予定だ。

 Microsoftによる画期的な開発成果を期待しているJavaデベロッパーはおそらくがっかりさせられるだろう、とケラー氏。Microsoftがこの展示会で大きな発表を行う予定はないという。「顧客の前に出ることが目的だ」とケラー氏は説明する。

 Microsoftは何年もの間、Javaの利用者からのけ者扱いされていたが、ケラー氏は暖かく迎えてもらえるだろうと期待している。「退散したり、防弾チョッキを着ることになるとは考えていない」と同氏。

 Microsoftが同じような「競合するテクノロジー環境」であるLinuxWorld Conference and Expoに代表者を送り込んだことはあった、とケラー氏。「面と向かって接すれば、顧客が気に掛けていること(.NETとJavaの相互運用性)についてわれわれが話していることを理解してもらえるだろう」と同氏。

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