多拠点開発のおける変更管理ソフトウェア提供で自信を見せるセレナ

» 2005年11月07日 22時30分 公開
[ITmedia]

 ソフトウェア構成管理スイートを提供する米Serena Softwareの日本支社は10月に、Serena ChangeMan Professional 9.1 日本語版(セレナ Pro 9)をリリースした。これは、同社が提供するバージョン管理、案件管理、ビルド管理ソフトウェアの最新版。Professional 8に搭載されていたTrackerを強化した「Team Track」を組み込むことで、ソフトウェア開発のすべてのライフサイクルを支援する。

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 ソフトウェア開発における開発速度は加速しており、また、「オフショア開発」に代表されるように、拠点が世界各地に分散する傾向がある。そのため、ソフトウェア開発者や責任者は、開発案件やプロセス管理だけでなく、ソフトウェアの品質確保、納期や予算に沿ったアプリケーション開発を実施する必要が出てきている。

 そこで、セレナ Pro 9は、地理的に離れた場所で作業するチーム間の連絡や共同作業を支援する機能が追加されているという。また、最大の強化ポイントはTeam Trackの導入だ。

 Team Track 6.3は以前のバージョンであるTracker 8.0と比較して、ワークフローを基準とした多階層構造になっている。また、電子メールによる案件提出、マルチプラットフォームに対応しており、コンセプトからデザイン、ビルド、テスト、サービス保守というサイクル全体にわたって、変更管理の観点でユーザーを支援するという。

 また、Visual Studio .NETやEclipseベースのIDEとのインタフェースも取れることも特徴。開発者はそれぞれが望む環境で作業を行いながら、へ項を自動的にプロジェクトのデータベースに反映させて、ほかのツールとの連携を図ることができる。結果として、開発チーム全体の生産性を向上できるとしている。

日本支社長の吉原邦夫氏。2002年7月、Serenaの前身にあたるソフトウェアベンダーの日本支社長に就任

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