NTTが15万円台の拠点間IP電話会議システムを発売

NTT東日本とNTT西日本は、最大5拠点間のIP電話会議システムを低コストで実現するIP電話会議装置「MB-1000」の販売を開始する。約15万円の低価格で、複数拠点間のIP電話会議を実現する。

» 2005年12月22日 16時00分 公開
[ITmedia]

 NTT東日本およびNTT西日本は、12月26日より最大5拠点間のIP電話会議システムを低コストで実現するIP電話会議装置「MB-1000」を販売する。価格は税込みで15万5400円。1年間の販売目標台数は、NTT東西でそれぞれ1000台。

MB-1000電話会議装置

 MB-1000では、アナログ回線やISDNによる従来の電話回線に加えて、NTT東西の法人向けIP電話サービス「ひかり電話ビジネスタイプ」、IP-VPNサービス「フレッツ・グループアクセス/フレッツ・グループ」といったIPネットワークを利用して、複数の拠点間での電話会議を可能にした。接続できる最大拠点数は、会議主催者1拠点+会議参加者4拠点(IPネットワーク接続3拠点、アナログ回線接続1拠点)の5拠点。

 MB-1000では、NTTサイバースペース研究所の開発した(1)方向別自動音量調整技術、(2)多地点用広帯域音声コーデック技術を初めて採用した。(1)は複数の発言者のいる方向や声の大きさを識別し、マイクから離れたところにいる発言者の声と近くにいる発言者の声を同等な音量に自動調整する技術。(2)の技術では、マイクからの入力音声をIP通信用のデジタルデータに変換する。IP電話で使われる3.4kHzの音声帯域よりも広い音声帯域を使い、より肉声に近い音声で多地点会議を行えるのが特徴。フレッツ・グループアクセス/フレッツ・グループを利用する場合、7kHz帯の音声コーデックを使用して高品質な音声で会議が行える。

 そのほか、短縮ダイヤル、発着信履歴、多地点着信拒否機能などを装備する。内蔵マイクの集音範囲は最大半径約4メートル。

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