MS、ネット関連の研究所を設置。元Yahoo!研究者をトップに

» 2006年01月26日 18時29分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは1月25日、インターネットに関する研究に携わる研究機関「Microsoft Live Labs」を立ち上げた。

 この研究機関はMSNとMicrosoft Researchの研究者で構成され、元Yahoo! Research Labsの研究者のゲアリー・ウィリアム・フレーク博士がトップを務める。MicrosoftのCTO(最高技術責任者)のレイ・オジー氏、クレイグ・マンディ氏、デビッド・バスケビッチ氏が顧問委員会を構成する。

 Live Labsでの研究は、新技術を立ち上げ、新たな革新を生み、Windows Live製品を改良するなど、インターネット中心の応用研究プログラムにフォーカスする。マルチメディア検索、機械学習、分散コンピューティング、データマイニングなどの分野を模索し、革新的な技術の迅速なプロトタイプ作成や育成に携わるとMicrosoftは説明している。

 またMicrosoftはこの日、元IBM研究者で、著名研究者のアショク・チャンドラ氏を新しい研究機関「Search Labs」のジェネラルマネジャーとして雇ったことも明らかにした。Search Labsはパーソナライズ、ソーシャライズ、ユーザーのプライバシーを尊重しつつユーザー体験を向上させるといった分野にフォーカスする。

 同社はさらに社外の研究コミュニティー振興のため、助成金やインターンシップなどを提供する。例えば、データマイニングなどの分野の学術研究を奨励するために研究案を募り、優れた案に合計で50万ドルの助成金を与える。

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