中堅中小企業のサーバ導入意欲は向上――ノーク・リサーチ調査

ノーク・リサーチが5月9日に公表した調査結果によると、昨年と比較して中堅・中小企業におけるサーバの導入意欲は高まっている。

» 2006年05月09日 15時58分 公開
[ITmedia]

 ノーク・リサーチは5月9日、「2006年中堅・中小企業のIAサーバの導入実態調査」の結果を公表した。2006年1月〜3月にかけ、年商5億円〜500億円の民間企業を対象にWebや郵送のアンケートを行い、931社から回答を得たもの。

 それによると、昨年の調査と比較して中堅・中小企業のサーバ導入意欲は高まる傾向にある。導入予定があるとした企業は55.5%と過半数を超え、導入予定なしとする企業は昨年比で6ポイント以上減少している。

サーバ導入予定 サーバ導入予定

 導入予定の要因としては「システムの入れ替え」を理由にする企業が最も多く32.7%を占め、「低価格化、スペック不足などの要因もあり、現システムに問題ありと考えている企業が多い」という。次いで、30.5%の企業が「基幹業務の統合(ERP)・データ一元化」を挙げ、昨年比で約5ポイント上昇した。一方、「Windows NTからWindows 2003などへのアップグレード」を理由に挙げる企業は21.9%となり、昨年に比べ約8ポイントと大幅に減少した。

サーバ導入予定目的 サーバ導入予定目的

 また、サーバの形状として最も利用されているのは「タワー型」で62.7%と最も高かったが、ラック型が33.3%と昨年比で約8%増加。ノーク・リサーチでは「ラックサーバがさらに増加することは間違いない」としている。一方、ブレードサーバの導入率は1.9%と、中堅・中小企業ではほとんど導入が進んでいなかった。

 サーバOSでは、Windowsが全体の80%超を占めており、「まさに中堅・中小企業のサーバOSはデファクトな状態となっていることが明らか」(ノーク・リサーチ)。中でもWindows 2000が39.2%と最も多く利用されており、続いてWindows 2003(25.9%)という結果だった。昨年25.5%だったWindows NTは18.8%に減少している。Linuxもシェアを落し、昨年の6.6%から5.5%となった。

サーバOSの種類 サーバOSの種類

 またサーバを事務所内に設置している企業対し、その設置スペースについて尋ねたところ、「特に整理、統合などの必要性は感じない」が40.5%と最多だった。しかし「逆にいえば約6割は必要性を感じているということになる」(ノーク・リサーチ)としており、中堅・中小企業にとって、サーバ設置スペースの処理が検討項目に入ってきているという。

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