インド人に勝てるSEになる顧客満足度ナンバーワンSEの条件〜新人編(3/4 ページ)

» 2006年05月12日 08時00分 公開
[谷川耕一,ITmedia]

勝つために何を目指すか

 さて、優秀なインドの技術者に勝つために、新人技術者は一体どうすればいいのか。単純に勉強して技術力を高め直接対決することも可能だが、「敵」は理工系大学入試倍率30〜50倍ともいわれる高い競争を制したエリート集団だ。中途採用でも10倍以上の求人倍率とのことなので、かなり洗練された人々であることは間違いない。

 直接ぶつかるには手強いので、なんとか得意技を身に付けた方が良さそうだ。そのためには、将来的に自分がどんな技術者を目指すのかという目標を明確にすることが第一歩になる。新人技術者が将来的に目指すべき目標としては、例えば以下のようなものが挙げられる。

  • 1 誰にも負けないスーパープログラマー

 これはインドの優秀な技術者に直接対抗するもの。ここ最近人件費が上昇しているとはいえ、コストメリットも含めての戦いとなる。

  • 2 発注元となる企業側のCIOになる

 オフショアリングに対して発注する立場になるということ。この立場の人間は、人数が多くないので狭き門を目指すことになる。

  • 3 優秀なプロジェクトマネジャーになる

 プログラマー、システムエンジニア、プロジェクトマネジャーというように、順にステップアップして目指すことができる。発注元の日本企業とオフショアリングの間に立ち、プロジェクトを成功に導く。新人技術者が、最もイメージしやすい目標。

  • 4 業務系のコンサルタントになる

 IT技術に加えて、日本独自の商習慣や法律などの知識を身に付け、特定の業務領域のスペシャリストを目指す。顧客と密着して作業する必要があり、切り出してオフショアリングに出しにくい部分の仕事だ。

  • 5 独立して企業家になる

 文字通り、独立を目指す。ITの技術をベースに新しい発想、高度な知識やノウハウを対価に変えるビジネスを立ち上げる。

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