フル4Gpbsファイバチャネル対応のミッドレンジストレージ――EMCジャパン

EMCジャパンは、ミッドレンジストレージ「CLARiX CX3 UltraScale」の販売を開始した。CLARiX UltraScaleアーキテクチャーを採用たことで、エンド・ツー・エンドでのフル4Gpbs FC接続を可能にした。

» 2006年05月30日 18時08分 公開
[ITmedia]

 EMCジャパンは5月30日、ミッドレンジストレージ「CLARiX CX3 UltraScale」の販売を開始した。

 同シリーズは、同社のCLARiXストレージの第3世代にあたる新モデル。EMCが開発したCLARiX UltraScaleアーキテクチャーを採用し、ハードウェア設計とソフトウェア機能の組み合わせにより、パフォーマンスやシステム容量を大幅に向上させた。

 特に、ホストからドライブまでのエンド・ツー・エンドで4Gpbsファイバチャネル(FC)接続を可能にし、従来比で最大2倍のパフォーマンスを実現したのが大きな特徴。ストレージ容量も従来シリーズの約2倍の239Tバイトまで拡張できる。対応するドライブは、2Gbps対応FCドライブ、2Gbps対応ローコストFCドライブ、4GpbsFCドライブとなっている。

 また、OSである「CLARiX FLARE」も強化されており、仮想LUN技術により、同一アレイ内の2Gbps対応FCドライブから4Gbps対応FCドライブへのデータ移動をアプリケーションに影響を及すことなく移動させることができ、筐体内での情報ライフサイクル管理(ILM)を可能にする。メタLUN機能も備え、複数のRAIDグループをまたがるボリュームを構成したり、追加容量が必要な場合にボリュームを動的に拡張することが可能だ。

 そのほか、顧客やパートナーが、ディスクドライブや電源、冷却ファン、SFP(小型フォームファクタプラグ)対応光学トランシーバを容易に交換できるなど、保守作業も用意になっているという。2006年第3四半期には、認定を受けた顧客やパートナーがCX3のアレイをインストールするためのプロセスやユーティリティを追加提供し、OSのオンラインアップグレードを実行できるようにする予定もある。

 拡張性の異なる「CX3-20/40/80」の3モデルを用意し、価格はそれぞれ429万円から、917万円から、1595万円からとなっている。

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