ノーテルが5GHz帯を利用する広域無線LANソリューションを披露Interop Tokyo 2006

ノーテルネットワークスはInteropの展示会場で、広域で高速な無線LAN環境を提供する「Nortel Wireless Mesh Network」を紹介した。

» 2006年06月08日 15時30分 公開
[ITmedia]

 無線LANを外出先で利用することも多くなったが、どこからでもアクセスポイント(AP)に接続できる環境になったわけではない。無線LANによる公衆アクセスの環境整備が進まなかった理由の1つに、各アクセスポイントが有線でつながっているという点が挙げられる。屋外ではケーブルを敷設できないケースも多いためだ。

Wireless Gateway 7250
Wireless AP7220

 ノーテルネットワークスの「Nortel Wireless Mesh Network」は、アクセスポイント(AP7220/7125)、無線ゲートウェイ(WG7250)、管理システム(ENMS)、OSPFをサポートするレイヤ3スイッチまたはルータ、DHCP、RADIUSなどの各種サーバという5つの要素で構成される。有線接続のAPは1カ所のみで、ほかは電源さえ確保できればよい。また、AP同士がメッシュ状の接続形態を構成することで、1つのAPに障害が起きてもほかのAPに中継される仕組みだ。

 Nortel Wireless Mesh Networkでは、AP同士の中継リンクにはIEEE 802.11a/jの5GHz周波数帯を利用する。5GHz周波数帯は外部要因による干渉障害を起こしにくいことから、無線バックボーンの構築に適していることが知られている。これまで屋外での利用が制限されていたが、2006年に電波法関連省令が改正され利用しやすくなった。アクセスリンクには、企業内や家庭で広く使われている802.11b/gの2.4GHz周波数帯を利用する。

 この技術は公衆無線LANだけでなく、企業の構内や工場内での利用も想定されている。

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