日立がグループ2社を合併、ネットワークエンジニアリング新会社を10月にスタート

日立製作所は、ネットワーク関連のグループ企業である日立インフォメーションテクノロジーと日立ハイブリッドネットワークの2社を合併した新会社「日立情報通信エンジニアリング」を10月1日にスタートさせる。ネットワークエンジニアリング事業を集結し、NGN対応製品の開発力を向上させるのが狙い。

» 2006年07月24日 17時35分 公開
[ITmedia]

 日立製作所は、ネットワーク関連のグループ企業、日立インフォメーションテクノロジー(日立IT)と日立ハイブリッドネットワークの2社を合併し、新会社「日立情報通信エンジニアリング」として10月1日にスタートさせる。新会社の取締役社長には日立ハイブリッドの若井勝郎氏が就任する。資本金は10億円。

 これは、同社が6月28日付けで発表したネットワーク事業再編構想の一環として行われる(関連記事)。「NGN(次世代ネットワーク)時代に向けたサービス指向・高可用の情報通信システムのプラットフォーム開発におけるエンジニアリング強化」の目標の下、日立本体のネットワークソリューション事業を含めたグループ内のリソースを集中させて開発体制を強化すると同時に、それを支える組み込み系ソフトの技術やハード設計技術などのエンジニアリング力を増強するのが狙い。

 新会社は、コンピュータ系ネットワーク製品の開発を担う日立ITと、通信系ネットワーク製品の開発を担う日立ハイブリッド両社の事業を統合、LSI設計や組み込みソフトの開発からミドルウェア、アプリケーションを含むシステム構築まで、NGNに対応する総合的なエンジニアリングを手掛ける。従業員数は両社合わせて2700名と、情報通信系開発会社としては大規模なものとなる。

 日立情報通信エンジニアリングでは、最先端のプラットフォーム製品を業界に先駆けて開発するとともに、サーバ、ストレージなどで培った開発を生かして自動車、医療といった情報通信以外の分野にも事業展開していくとしている。なお日立グループでは、10月1日付けでグループ会社が分担していたネットワーク関連製品事業を、通信関連基幹製品を扱う日立コミュニケーションテクノロジーに統合することも発表済み。

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