Xbox 360、年末商戦に向けゲーム開発環境とコミュニティーを盛り上げ：Directions on Microsoft（2/2 ページ）

[Matt Rosoff，Directions on Microsoft]

開発したゲームをダウンロードサイトで販売可能に？

　Microsoftはこうした制限にもかかわらず、ホビーストや学生がお互いの作業で協力し合ったり、コメントを寄せ合ったりできるコミュニティを作ることで、Xbox 360ゲームの開発を奨励できると考えている。同社はいずれ、このプログラムを拡張し、XNA Game Studio Expressで作成したXbox 360ゲームの商用販売を認める可能性もある。例えば、開発者は最終的には、Xbox Live Marketplaceダウンロードサイトにゲームをポストできるようになるかもしれない。

　Xbox 360の商用開発者向けにXNA Frameworkが出荷されるのは、2007年春以降となる見通し。2007年春には、小規模な開発者向けの「XNA Game Studio Pro」と、より大規模な開発チーム向けの「XNA Studio」とがリリースされる予定だ。

　XNA Game Studio Expressは2006年8月にパブリックβテストが開始された。最終版は年末商戦期までにリリースされる見通しだ。

ビデオカメラなど、新しい周辺機器が登場

　さらにMicrosoftは2006年秋に、Xbox 360向けの新しい周辺機器とWindows向けの新しいゲーム周辺機器を幾つかリリースする計画だ。

　リリースが予定されている製品の1つに、ビデオカメラの「Xbox Live Vision」がある。ユーザーはXbox Live Visionを使って、Xbox Liveネットワーク上でビデオチャットを行ったり、写真付きのメッセージを交換したりできる。価格は、Xbox Liveのゴールドメンバーシップ（オンライン対戦が可能）の1カ月分の会費込みで40ドル（50ユーロ）。Xbox Liveゴールドメンバーシップの12カ月間分の会費とオーディオチャット用のヘッドセットが含まれる「Xbox Live Video Chat Gold Kit」は、80ドル（90ユーロ）で提供される。

　さらに、PCゲーマー向けに2種類の新しいマウスがリリースされる予定だ。「IntelliMirror 3.0」（40ドル）では精度が強化され、ゲーム周辺機器メーカーRazerとの共同開発による「Habu」（60ドル）では、プログラム可能な7つのボタン、ゲームプロフィールを5つまで保存できるオンボードメモリなど、最新の性能が提供される。

　そのほかにリリースが予定されている周辺機器は以下のとおり。

• ドライビングゲーム用のワイヤレスレーシングハンドル（150ドル）。レーシングゲーム「PGR 3 -Project Gotham Racing 3-」のフォースフィードバック対応の限定版がバンドルされる。
• ワイヤレスヘッドセット（60ドル）。オリジナルのヘッドセットはゲームコントローラに接続して使用する。
• USB 2.0アダプタ（20ドル）。Xbox 360用に設計されたワイヤレスコントローラを使ってPCゲームをプレイできる。
• PC用のXbox 360ゲームコントローラのワイヤレス版（60ドル）。