ワイヤレスにファイアウォール機能を、テリロジーが無線LAN用IPS

テリロジーは、無線LANの電波状況からAPやクライアントの位置を把握し、自動的に不正なトラフィックを排除する無線LAN環境向けファイアウォール製品を発表した。

[ITmedia]

　テリロジーは10月30日、無線LANセキュリティの米AirTight Networksの無線LANファイアウォールシステム「AirTight SpectraGuardシリーズ」の国内での販売を開始した。製品は11月上旬より出荷開始予定。

センサー、集中監視用サーバから構成されるSpectraGuard Enterprise

　SpectraGuardは、電波の出力状況から不正に設置されたアクセスポイント（AP）やセキュリティ脆弱性のあるローグAP、許可されていないクライアント端末を自動的に検知し、不正アクセスや無線トラフィックの盗聴などの攻撃を防御するIPS（不正侵入防御システム）機能を提供する。既存のLAN環境に設置して、セキュリティポリシーやプロトコルを無線機器ベンダーごとに設定する。

　大規模システム向けの「SpectraGuard Enterprise」は、無線センサーと、リモートサイトにあるセンサーを集中管理するための管理用アプライアンスサーバとで構成。独自の自動分類機能により、社内LAN上のAPと外部のAPとを識別でき、かつローグAPや不正なクライアントを追跡、トラフィックをブロックしたりフロアマップツール上で可視化することができる。

　小規模システム向けに管理用サーバを使用しない「SpectraGuard Sentry」も用意されている。

　価格は、管理サーバ1台＋無線センサー4台からなるSpectraGuard Enterpriseスターターキットが270万円（税別）から。