「Windows Liveガジェット」(以下、Liveガジェット)とは、前述のようにWindows Live上で表示することができる小さなアクセサリ(ミニアプリケーション)だ。
まず最初に、Windows LiveとLiveガジェットとの関係、そして、Liveガジェットはどのように動くのか、その概要を説明していこう。
なお、オンライン・ムックPlus「Windows Liveが魅せる次世代マッシュアップ」では、“Liveガジェットのアイデア募集”を行っている。読者から寄せられたアイデアは、本特集上で優秀作やアイデア傾向などを紹介していく予定だ(募集は2006年3月まで)。
ガジェット(Gadget)とは、マイクロソフトによれば、「視覚的な機能とアプリケーションロジックの両方を完備した機能を提供する高度なコンポーネント」のことを言う。言い換えてみれば、小さくビジュアル化されたウィンドウを持った、いわゆるアクセサリ系のアプリケーションの総称だ。
ガジェットは、常時、ユーザーに表示される性質を備えている。ガジェットの代表的な例としては、「電卓」「時計」「天気情報」「メモ帳」などが挙げられる。ガジェットは、どのような環境で動くのかによって、次の3種類に分類されている。
1. Liveガジェット
Windows Live上に表示するHTTPを介すガジェットだ。ニュースや天気情報などのRSSフィードとともに表示することができる。もちろんWeb上のさまざまなサービスを利用したマッシュアップによってユニークなガジェットを作り上げることも可能だ。
2. サイドバーガジェット(Vistaガジェット)
Windows Vistaの「サイドバー」に表示するガジェット。標準では、時計や、RSSフィードを表示するためのサイドバーガジェットが提供されている。Liveガジェットに比べてIE 7のエンジンを基としているため、グラフィカルな表示が可能だ。従来までのデスクトップアクセサリのVista版とでも思えばよいだろう。
3. サイドショーガジェット(Vistaガジェット)
Windows Vistaで扱うデバイス「補助ディスプレイ」(補助パネル)に表示するためのガジェットだ。
現時点では、その用途が明確にはなっていない。例えば、ノートPCのサブ液晶画面に専用のガジェットを表示することが考えられる。ケータイを思い浮かべると分かりやすい。最近では、「メインパネル」のほかに「サブパネル」を持ち、そこには時計や待ち受け画面、メールの到着状態などを表示させるものが多い。これと同様なことを、ノートPCでも実現させようというのがサイドショーガジェットの趣旨なのだ。
次回は、Liveガジェットの更なる詳細について解説していこう。
なお、記事の最初でも触れたように、オンライン・ムックPlus「Windows Liveが魅せる次世代マッシュアップ」では、“Liveガジェットのアイデア募集”を行っている。読者から寄せられたアイデアは、本特集上で優秀作やアイデア傾向などを紹介していく予定だ(募集は2006年3月まで)。
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