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» 2006年10月24日 17時52分 公開

MS、AJAXツール「Atlas」のβ版で幾つものトピック

コードネームから製品名が決められたMSのAJAXサポートツールがβリリースされた。Safariへの対応も強化されている。

[Darryl K. Taft,eWEEK]
eWEEK

 米Microsoftは10月20日、自社のAJAX利用ツールである「ASP.NET AJAX」の初となるβ版をリリースした(関連リンク)。これは従来、「Atlas」というコードネームで呼ばれていた製品。このβ版では、3つのダウンロードオプションが用意されている。

 最初のオプションは「ASP.NET AJAX(Asynchronous JavaScript and XML)v1.0 "Core"」のダウンロードで、これにはMicrosoftの製品サポート部門がサポートする予定の機能が含まれている。コアAjaxタイプシステム、ネットワーキングスタック、エクステンダベースクラス、ASP.NETとの連携用のサーバサイド機能がサポートされる。Microsoftのデベロッパー部門のゼネラルマネジャー、スコット・ガスリー氏は、10月20日付のブログ記事でこのように述べている。

 2番目のオプションは、「ASP.NET AJAX "Value-Add"」のダウンロードで、これには従来のAtlasのCTP(Community Technology Previews)で提供していた高度な機能が含まれるが、1.0 Coreバージョンではフルサポートされないという。

 第3のオプションは、「ASP.NET AJAX Control Toolkit」で、ASP.NET AJAX Core上に構築された28個の無償のAJAX対応コントロールが含まれる。これは、Microsoft社内外の開発者が共同参画するシェアードソースプロジェクトで開発されたものであり、Microsoftのコミュニティーソースサイト「CodePlex」からダウンロードできる。

 Atlasの新β版では、Safariブラウザのサポートも強化されている。

 「従来のASP.NET AJAX CTPは、Safariのサポートが不十分だった。今回のβ版では、十分なテストを受け、フルにサポートされるブラウザとしてSafariが追加された。現在、Operaのサポートも追加する作業を進めている」とガスリー氏はブログに記している。

 さらに新β版では、デバッグ機能のサポートも改善された。

 「JavaScriptクラス定義をクロージャーベースからプロトタイプベースに移行することにより、既存のVisual Studio 2005スクリプトデバッガを利用できるようになった」とガスリー氏は説明する。それだけでなく、「われわれは、JavaScript自動構築環境の開発に多くの時間を投入した。この技術は、すべてのJavaScriptファイルについて2つのバージョンを作成することを可能にする。パフォーマンスとダウンロードサイズを主眼に置いて最適化されるリテールバージョン、そして開発中にコードの問題個所を見つけやすいように最適化されるフル装備のデバッグバージョンである」と同氏はブログで述べている。

 またMicrosoftは、ユーザーからのフィードバックに基づいて「Atlas UpdatePanel」をアップデートしたほか、クライアントサイドの多数のJavaScriptライブラリAPIの整理/簡素化/強化を行った。

 さらに同社は、ほかの各種Ajaxライブラリとの互換性を改善するとともに、ソース修正ライセンスを発行している。

 「われわれが受けたリクエストの中で多かったのが、コアとなるMicrosoft Ajax JavaScriptライブラリのソースを開発者が変更できるようにしてほしいというものだ」とガスリー氏は語る。「われわれはライブラリのカスタム修正を明示的に許可するライセンスを提供する予定であり、今回のβ版に付属するScriptManager APIでは、ビルトインされたJavaScriptライブラリの代替インプリメンテーションや修正が可能となっている」。

 さらにガスリー氏によると、Microsoftの予定では、「ユーザーのフィードバックを盛り込んだβリフレッシュを数週間後にリリースした後、十分に仕上がっているとユーザーが感じた時点でフルサポートされた1.0リリースを出荷する」としている。「APIは最終版にかなり近づいている」と同氏は言う。

 テネシー州ノックスビルを本拠とするMicrosoftのパートナー企業、Wintellectの共同創業者であるジェフ・プロシーズ氏によると、ほかのAJAXインプリメンテーションと比較した場合、ASP.NET AJAXの最大の特徴はクライアントサイドのフレームワークにあるという。このフレームワークは現在、「Microsoft AJAX Library」と呼ばれている。

 「ビルトインされたAJAX機能と一緒に、多数のコントロールを無造作にユーザーに提供するのではなく、Microsoftはもっと大きく考え、総合的なJavaScriptフレームワークを開発したのだ」とプロシーズ氏は説明する。

 「確かに、同社はAJAXサーバコントロールを提供しているが、これらのサーバコントロールは実際、クライアントサイドのフレームワークを活用するタスクを簡素化するための抽象化機能に過ぎない。このフレームワークは拡張性があるため、開発者が.NET Framework上で今日開発しているのと同じような感覚で、このフレームワーク上でクールなものを開発することができる」(プロシーズ氏)

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