連載
女性システム管理者の憂鬱:
惨めなわたし、システム管理で労災認定 (1/4)
わたしは過去に労災認定を受けたことがある。システム管理は頭脳労働が中心と思われがちだが、半面、肉体労働でもある。なんと、ひざの半月板を損傷してしまったのだ・・・・・・。
一般的にシステム管理者というと、体を動かさない頭脳労働がメインの仕事と思われがちだ。そのためか、精神的なストレスでメンタル面に支障をきたすことが多いといったイメージがあるようだ。わたしが過去に労災認定を受けたことがあると話すと、「よほどつらいことが・・・・・・」と勝手に同情されてしまうわけだが、実はわたしの場合、ひざの半月板損傷という骨太な理由で労災認定を受けている。頭脳労働のイメージを覆すシステム管理者の泥臭い仕事についてお話したい。
わたしの会社は、親会社のシステム関連業務を一手に引き受け、グループ会社全社の社内システム開発から、各拠点のシステム運用まで幅広くサポートを行っていた。親会社は大切な顧客であり、その拠点に常駐するシステム管理には、サービス業として顧客満足を第一に行動することが求められていた。拠点先ではわたしもどなりたくなるようないやみな対応を受けてもうまくかわす努力を続け、クライアントPCまわりの作業については極力ユーザーに負担をかけない工夫を重ね、本来業務を快適に遂行できるよう、過保護といわれるくらいのケアを行っていた。

サーバ管理のかたわら、個人クライアントPCのトラブル対応はもとより、アプリケーションの更新作業、ウイルス対応、移転時の個人データのバックアップからリストアを行う。移転していったユーザーのリストア作業に携帯電話で2時間付き合ったこともあった。拠点によっては、独自のホームページを立ち上げオペレーションを周知する方法をとっているところもあったが、わたしの拠点は歴代のシステム管理者が一切の面倒をみるスタイルだったため、仕事を引き継いだわたしも急にスタイルを変えることもできない。もうひとりのシステム管理者と協力して、至れり尽くせりのサービスを提供していた。
そんなところに、予算に余裕があることから、期末までに拠点内の正社員用全PC100台を一斉に交換する話が持ち上がった。早速もうひとりの管理者と機種選定に取り掛かった。予算は潤沢にあり、かなり満足のいくスペックを選択できた。が、問題は、各社員の個人データをどうやって新規PCへ移行するかだ。
綿密な計画が必要だ
拠点の総務担当者からは、今年度中に交換作業を終えるように指示を受けている。PCの納品は2月半ば。3月末の交換完了を目指して、最も効率的な作業方法を綿密に練り上げる必要があった。
PC管理の経験がないユーザーには、電子メールデータの移行、グループウェアの環境移行、各種アプリケーションのインストールなど、どれも相当ハードルの高い作業といえる。Webでその手順を案内する方法も検討されたが、大半のユーザーがマニュアルにアレルギー反応を起こす。また、中途半端な知識を持つユーザーにより、大量のデータをサーバに置かれる事態や、多くのユーザーが同時に大量データをサーバにコピーしようとしてネットワークに支障をきたすことも予想される。
[高橋美樹,ITmedia]
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