日本ユニシス、Linux事業を大幅強化

日本ユニシスがエンタープライズ向けLinux事業を大幅に強化する。新組織の設立や専門技術者を大幅に増強し、3年後に同分野で現在の4倍程度の売り上げアップをめざす。

» 2006年11月02日 16時50分 公開
[松岡功,ITmedia]

 日本ユニシスは11月2日、エンタープライズ向けLinux事業を大幅に強化すると表明した。同日開いた事業説明会の中で籾井勝人社長が明らかにしたもので、「新組織の設立や専門技術者を大幅に増強し、3年後にLinux関連事業で現在の4倍程度の売り上げアップをめざしたい」とした。

今後の事業展開について説明する日本ユニシスの籾井勝人社長

 具体的には、Linuxを軸としたOSSによってエンタープライズ向けのミッションクリティカルなシステムを構築する案件を推進する「OSSビジネスセンター」をこのほど設置。また、この分野の専門技術者を現在の500人から2年後には1500人に増強する。加えて米ユニシスでも同様に現在の1500人から2年後に2500人へ増強するとしており、両社を合わせて2年後には4000人の専門技術者を揃える計画。これにより、現在80億円程度のLinux関連事業の売上高を、3年後には300億円以上に引き上げたいとしている。

 同社がエンタープライズ向けLinux事業に本格参入したのは2003年秋。この時点でLinuxをメインフレームやUNIX、Windowsと並ぶ主要なプラットフォームと位置づけ、事業展開を進めてきたが、今回はミドルウェアをはじめとしたOSSによるシステムに一段と力を入れることで事業の大幅強化を図る構えだ。

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