IBMと米7大学、オープンソフトウェア研究プロジェクトを立ち上げ

企業と大学間の壁を取り払い、共同研究成果をオープンソースとして公開するプロジェクトが始まった。

» 2006年12月15日 08時03分 公開
[ITmedia]

 米IBMは12月14日、米国内の7大学と共同で、新しいオープンソフトウェア研究プロジェクトを立ち上げると発表した。参加大学はカーネギーメロン大学、コロンビア大学、ジョージア工科大学、パーデュー大学、ラトガース大学、カリフォルニア大学バークリー校、カリフォルニア大学デービス校の7校。

 新プロジェクトの下、IBMと大学の共同開発成果はオープンソースコードとして公開され、これらの成果に基づいて開発された知的財産(IP)もすべてロイヤリティーフリーで公開される。そのため研究開発時の障害となりがちな、知的財産権問題を懸念することなく、自由に研究開発を進めやすくなる。各大学とIBMはまず、ソフトウェア品質、プライバシーとセキュリティ、数理最適化、臨床判断支援の共同研究に取り組む予定。

 今回発表されたオープンソースプロジェクトは、2005年12月に発表された、大学と企業間の知的財産権問題を打破するためのガイドライン「Open Collaboration Research Principles」を基盤とする。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ