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» 2007年01月24日 10時18分 UPDATE

LG3D-LiveCDでLooking Glassを体験しよう

Sunが進めるProject Looking Glassは、Linux、Windows、Solaris向けに3Dデスクトップ環境を構築しようというプロジェクトだ。つい最近リリースされたばかりのLG3D-LiveCD 3.0を使えば、パッケージをインストールせずに、その前衛的なインタフェースを体験できる。

[Nathan-Willis,Open Tech Press]

 Sunが進めるProject Looking Glassは、Linux、Windows、Solaris向けに3Dデスクトップ環境を構築しようというプロジェクトだ。つい最近リリースされたばかりのLG3D-LiveCD 3.0を使えば、パッケージをインストールせずに、その前衛的なインタフェースを体験できる。

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 LG3D-LiveCDSlaxをベースとする264Mバイトの起動可能ISOイメージだ。起動するとすぐにLooking Glassセッションが始まる。最近リリースされたばかりのLooking Glass 1.0に加え、若干のアプリケーション、デモ、ツールが付属している。

 このライブCDは同梱されているパッケージが少なく日常業務には使えない。もっぱら、Looking Glassの体験用だ。3Dファイルマネージャ2種(LgScopeとfm3D)、システム機能に関するチュートリアルと3Dデモ、端末プログラム、Firefox 1.5が含まれている。

 デモプログラムとしては、専用のイメージブラウザとオーディオプレーヤー、ピンポンとGame of Life、ほかでは見られないグラフィカルなオモチャが付属しており、いずれもLooking Glassの持つ3D効果を直接生かすように作られている。例えば、オーディオプレーヤーtrumplayerの場合、演奏可能なトラックがジュークボックスのレコードのように三次元に配置され、その下に再生を制御するボタンが個別のウィジェットとして浮かんでいる。

 環境自体の基本的メタファーはお馴染みのデスクトップと同じだ。下端にあるパネルには、メインメニュー、ランチャー、動作中のタスクを表すアイコンが並ぶ。横に並んだ仮想デスクトップは、デスクトップの端をクリックすると横にスライドして切り替わる。現在位置を見失わないよう、それに連動して背景のパノラマ画像もカメラをパンするように動く。

不思議、不思議

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 初めてLooking Glassを使う人は、どう操作するのか見当も付かないに違いない。ウインドウマネージャとは言っても、KWinやMetacityと共通するところがほとんどないのだ。見慣れた矩形の枠がないため、アプリケーションの最小化/最大化/終了にも戸惑う。アプリケーションを起動すると、そのとき動作中だったアプリケーションは半透明化し縮小して場所を譲る。これはなかなか良いアイデアだが、こうした半透明なオーバーレイが何枚も重なると見づらくなる。その場合は、背景を右クリックするとよい。アクティブだったアプリケーションがサッと視界から消え、背景部分の端に整列する。アプリケーションを終了するときは、タスクバーのアイコンを右クリックする。

 こうしたウインドウマネージャの基本機能に加え、Looking Glassには、グラフィカルな遊びの要素が盛り込まれている。一時的ウインドウとダイアログボックスは回転しながら現れ、非アクティブウインドウ上にマウスを置けばそのウインドウがズームインして固定され、ほかのウインドウはサッと道を空けるといった具合。物好きな方は画面右上に浮かんでいるJavaロゴをクリックしてみるとよい。アクティブウインドウが画面一杯に3次元に回転し壮観だ。

 はじめは気づかなかったが、Looking Glassの背景にも遊びがある。最初に見たときはありきたりの背景に思えたが、決してそうではない。ウインドウを前後に動かしたりマウスを画面の端に置いたりすると、微かに揺れ明滅する。立体的な3Dイメージの背景もある。前景にあるものを動かしてみれば分かるはずだ。

それは素晴らしき新世界ではない

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 Looking Glassは印象的なテクノロジーだ。ユーザーインタフェースの観点から問題点を指摘することもできるが(透明化の多用、意図しない動きが多いなど)、現時点でこのプロジェクトは完成したデスクトップ環境を目指しているわけではいない。数年前、ウインドウマネージャのデモンストレーションあるいはテストベッドとして、Luminocityなどが作られたがLooking Glassはそれを想起させる。非常に面白いが実用性はないものなのだ。

 3次元コンピュータインタフェースは、空飛ぶ自動車や海中都市のようなものかもしれない。確かに、想像の中やSFの世界では素晴らしい。しかし、数十年間の実体験に照らせば、今あるものほどには有用になりえないことが分かる。2年後、Looking Glassに盛り込まれた概念のどれほどがLinuxデスクトップに使われているか分からないが、すべてでないことは確かだ。とはいえ、どこまでできるのか、その先端を今見られるというのは素晴らしいことではある。

 最新のLinuxディストリビューションであれば、Looking Glassパッケージをインストールできる。しかし、最新のものを体験したければLG3D-LiveCDを使った方がよいだろう。HDDにインストールする際に問題となるXサーバの非互換性を回避できるからだ。また、PCにハードウェアアクセラレーター付きビデオカードがあれば、中程度の性能でも十分に動く。

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