今年から米国の夏時間延長、タイムゾーンの更新適用を

米国では制度変更に伴い3月から夏時間に突入する。Microsoftなどはソフトの更新でこれに対応。米国に拠点や取引先がある企業は注意が必要だ。

» 2007年02月14日 09時00分 公開
[ITmedia]

 米国で今年から夏時間(Daylight Saving Time:DST)の期間が延長されるのに伴い、Microsoftなどの各社がタイムゾーン修正のための情報やアップデートを公開している。米国に拠点や取引先がある企業などは特に注意が必要だ。

 Microsoftのサイトに掲載された情報によると、米国の新しいDSTは、開始日がこれまでより3週間早い3月の第2日曜(今年は3月11日)、終了日は1週間遅い11月の第1日曜(同11月4日)となる。

 新しいDSTが適用されるのは米国とカナダだけだが、北米地域に拠点や取引先がある企業などは注意が必要だ。また、北米地域でもメキシコは今回のDST変更の対象外となるため、米国のタイムゾーンを適用していた場合は設定を変更する必要がある。

 DSTの延長期間にあたる3月11日〜4月1日と、10月28日〜11月4日の間は特に注意が必要で、「この期間に含まれるすべての予定は未確定情報として認識する必要がある」とMicrosoftは述べている。

 Microsoft製品で影響が出るのは、OSや予定表/スケジュール管理に関連する各種ソフト。

 Windows Vistaには更新済みのタイムゾーン定義が含まれているが、それ以前のバージョンのOSはすべて更新が必要。Windows XP SP2、Windows Server 2003、Windows Server 2003 SP1向けの更新プログラムは同社ダウンロードセンターとサポート技術情報を通じて提供が開始され、Windows UpdateおよびWSUS経由でも配布予定。Windows 2000は延長修正プログラムサポートを購入している場合のみ更新を提供する。

 このほかWindows SharePoint Services、Exchange Server、Office Outlook、Dynamics CRM、Entourageの各製品が影響を受け、Microsoftは個々の更新プログラムをWindows Updateやダウンロードセンター経由で配布する。

 米国のCalendaring and Scheduling Consortiumのサイトでは、Microsoft以外にも各社の製品に関するDST変更対応情報が掲載されている。

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