IBMとCisco、音声、IMの統合プラットフォームを共同開発

IBMとCiscoが、統合型コミュニケーションおよびコラボレーション向けのプラットフォームを共同開発する。

» 2007年03月08日 07時43分 公開
[ITmedia]

 米IBMとCisco Systemsは3月7日、音声やIM、そのほかの通信サービスを組み合わせた、統合型コミュニケーションおよびコラボレーションプラットフォーム「UC2 Client Platform」を共同開発すると発表した。新プラットフォームはEclipseやOSGiなどのオープン技術をベースとし、デベロッパーが各自のソリューションに種々のコミュニケーション/コラボレーション機能を簡単に組み込めるようになるため、アプリケーションの開発を加速する効果があるとしている。

 提携に基づき、IBMとCiscoは今後、UC2 Client Platformをベースに、それぞれ統合型コミュニケーション、コラボレーションクライアントを開発する。Lotus Sametime 7.5は新プラットフォームをベースにしており、以降のバージョンも同様となる見通しだ。Ciscoもまた、新プラットフォームをベースにCisco Unified Personal Communicatorを開発する。

 またIBMとCiscoは、広範囲にわたる戦略的提携を結んだ。提携内容には、UC2 Client Platformをベースとした共同開発製品の提供、CiscoがLotus Sametimeを販売し、IBMがUnified Communications Manager、Unity、Unified MeetingPlaceを販売する販売提携も含まれる。

 2007年前半には、Lotus SametimeユーザーはCisco Unified IP PhoneでのIMの送受信、Cisco Unityボイスメッセージが利用可能になる。また2007年後半には、Cisco Unified MeetingPlace、Lotus Sametime、Lotus Notesの間で、機能の相互利用を可能にする予定。

 UC2 Client Platformは2007年後半に登場の予定だが、デベロッパーとパートナーに向けた早期リリースを第2四半期に開始するという。

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