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IBMとCisco、IP通信分野で連携

» 2004年05月19日 08時39分 公開
[ITmedia]

 米IBMとCisco Systemsは5月18日、IP通信製品の分野で統合を強化、企業向けに共同で製品とサービスを提供していく計画を発表した。

 Ciscoの音声/ビデオ/リッチメディアを使った会議用製品と、IBMのグローバルサービスに関するノウハウが合わさることで、顧客にとってはIP通信の利便性が高まり、コスト効率が向上すると説明。IBMとCisco製品の提供に当たる独立系ソフトベンダーやサービス提供企業との提携も拡大する。

 具体的にはCiscoの「Unity」とIBMの「Lotus Domino」、ならびにIBMのデータベースソフト「Information Management」とCiscoの「CallManager」をそれぞれ統合。IBMのeServer、xSeries x345、x306、x345でCiscoのCallManagerをサポートするほか、小売りと金融サービス向けの業界特化型アプリケーションとサービス提供などに乗り出す。

 両社はネットワークコンピューティング推進の中核となる3要素としてモビリティ、インテグレーション、セキュリティを挙げ、新製品では両社の強みを生かし、この3要素をすべてカバーするとしている。

 IBM販売/流通部門の上級副社長ダグ・エリックス氏は発表文で「CiscoとIBMは製品と技術の統合、および営業、コンサルティングサービス、マーケティングの分野でも投資を大幅に拡大する。インテリジェントネットワーク上で伝達される通信の統合によって、ビジネスの手法は変わりつつあり、このビジネスの変革において両社が主役を担うものと見込んでいる」と述べている。

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