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» 2006年04月14日 07時00分 公開

不調和は必至? それでも動き出すMSとCiscoの新提携(1/2 ページ)

Microsoft製品との相互運用性を備えたIPベースのテレフォニー製品を開発すべく、CiscoがついにMicrosoftと提携した。だが、両社の提携関係はおそらく不安定なものとなるだろう。

[Peter Pawlak,Directions on Microsoft]
Directions on Microsoft 日本語版

 Microsoftの企業向けリアルタイム通信(RTC)ソフトウェア「Live Communications Server(LCS)2005」「Office Communicator 2005」「Communicator Mobile」と相互運用できるテレフォニーシステムを開発すべく、CiscoがようやくMicrosoftとの提携に合意した。この提携が交わされる少し前には、CiscoがSIP(Session Initiation Protocol)をベースとするVoIP(ボイスオーバーIP)ハードウェア/ソフトウェア製品の新ライン「Unified Communication System(UCS)」を発表している。SIPは、セッションの開始者が潜在的なセッション参加者の居場所を把握し、招待を配信できるインターネット標準だ。MicrosoftのRTC製品もSIPをベースとしているため、このプロトコルのサポートは重要な意味を持つ。CiscoとMicrosoftの初めての相互運用ソリューションは2006年8月までに準備が整う見通しだ。

両社関係の不安定要素

 今回の提携はMicrosoftにとって重要であり、Alcatel、Avaya、Mitel、NEC、Nortel、Siemensなど各社が名を連ねる同社の提携テレフォニーベンダーのリストに、残る最後の大手が加わることになる。だがそれでも、両社の関係は不安定なものとなりそうだ。

 CiscoはVoIPベースのPBX(構内交換機)/デスクトップハンドセットをリードする世界最大手の1社だ。Ciscoのソリューションの中心にあるのはCallManagerハードウェア/ソフトウェアだが、同社はUCSまでは、自社のプロプライエタリ技術「Skinny Client Control Protocol(SCCP)」を採用していた。CiscoはSIPとSIMPLE(SIP for Instant Messaging and Presence Leveraging Extensions)の標準を策定した国際委員会にも積極的に参加してきたが、同社はこれらの標準を商用製品に採用するのは完成度の点で時期尚早だと考えていた。Ciscoは今回、UCSのリリースにより、これらの標準に対する信頼度の向上を示したことになる。

 UCSにはCallManagerの新版のほか、SIPベースのハンドセットの新ライン、Unified Presence Server、Unity(音声メール向け)、Unified Personal Communicatorソフトフォンクライアントが含まれる。さらに、Ciscoの各種ルーターは公衆電話交換回線網(PSTN)へのインタフェースをサポートしている。またUCSでは、ビデオ会議、ブランチオフィス接続、データ会議など、各種のオプションが提供されている。

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