需要急増で課題が噴出するデータセンター【前編】(2/2 ページ)

» 2007年03月13日 07時00分 公開
[松岡功,アイティセレクト編集部]
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 こうした需要の増加から、東京都内ではデータセンターの供給が追いつかない状況になりつつあるという。

 野村総合研究所が昨年夏にまとめたデータセンターの動向調査によると、首都圏(1都3県)のデータセンターの供給面積は、05年に60万平方メートルだったのが、10年には80万平方メートル以上になると予測している。それでも利用率は、05年の45%から10年には66%まで上がり、とくに人気の東京都千代田区大手町近辺では、10年代には最悪の場合、30万平方メートル足りなくなる可能性があるとしている。

上の図は、国内のデータセンターの面積動向(出所:野村総合研究所 2006年7月のニュースレター)

 現在データセンターには、さまざまなリスクから情報システムを守り、サービスを継続させるべく、施設の企画、設計から施工、保守・運用管理までのトータルなファシリティマネジメントが求められている。次回はその具体的な課題を追う。

(「月刊アイティセレクト」2007年4月号のトレンドフォーカス「需要の急増で様々な課題も噴出! データセンターの最新事情」より)

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