NECソフト、多目的メール情報配信システム「電言郵便」の機能を強化

» 2007年03月15日 19時00分 公開
[ITmedia]

 NECソフトは、多目的メール情報配信システム「電言郵便」(でんごんゆうびん)を機能強化し、3月15日より販売開始した。

 NECソフトは、2004年7月から主として地方公共団体向けに「電言郵便」を販売。従来、本製品はWindows上でのみ動作していたが、さまざまな自治体の要望を受けてマルチプラットフォームでの動作が可能となった。また、性能向上施策の一環として、ニュークリアスの携帯電話向けメール配信専用エンジン「SENDMAGIC2」を本製品に組み込んだ。

 今回の最新版では、主として以下の機能強化を行っている。

  • 配信エンジンの強化

 「SENDMAGIC2」の採用によってメール配信エンジンが強化され、配信スピードが大幅に向上。10分間に1万メール以上の高速配信が可能。また、携帯電話会社ごとのメール受信ブロックに対応し、各キャリアで最適な送信条件を設定できるようになった。

  • セキュリティの向上

 個人情報保護の観点から、メールアドレスの完全暗号化を実現。これにより、内部処理についてはメールアドレスを暗号化したままで行うことができる。また、送信履歴についてもすべて暗号化した状態で登録されるため、万が一利用者のメールアドレスや送信履歴などが不正に持ち出されたとしても情報漏えいのリスクを軽減できる。

  • 双方向性機能の付加

 受信者は回答選択による返信が可能になった。また、送信者は回答情報を即座に収集・分析することで、安否確認や職員参集など、緊急時のクイックレスポンスに活用できるようになった。なお、平常時については、メールマガジンの配信と読者からのアンケート収集といった利用方法も考えられる。

 「電言郵便」の価格は1セット240万円から。直販のほか、NEC、NECソフトウェアグループなどを通じて、全国の自治体、消防・警察関係、農協、銀行などに販売。NECソフトでは、今後2年間に30セットの販売と、SIサービスおよび保守を含めて約2億円の売り上げを見込んでいる。

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