組み込みRDBMSでスマートフォン移行時の開発工数が削減

INAXメンテナンスのスマートフォン導入にアイエニウェアの組み込みRDBMSが採用され、開発工数の削減や業務効率が向上したという。

» 2007年05月08日 12時32分 公開
[ITmedia]

 アイエニウェア・ソリューションズは5月8日、INAXメンテナンスが構築したスマートフォンの業務システムに同社のRDBMS「SQL Anywhere」が採用されたと発表した。開発工数が約3分の1に削減され、業務効率が向上したという。

 住宅設備機器の保守・管理を行うINAXメンテナンスでは、サービスエンジニアが業務に使用する端末をPDAからNTTドコモのスマートフォン「hTc Z」に変更した。スマートフォン端末上で稼動するデータベースとして、アイエニウェアが組み込みRDBMS「SQL Anywhere」および基幹データベースと同期するコンポーネント「Mobile Link」を提供した。

 INAXメンテナンスがPDAで使用していた同期システムはhTc Zに対応しておらず、新システムを最初からに開発するにはコストと手間が掛かることが課題になっていた。SQL Anywhereの採用で定義設定を行うだけで新システムの稼働条件を設定でき、不安定な通信環境でもデータの同期を行える安定性、DBやテーブル定義の変更などにも対応できる柔軟性が実現したという。

 スマートフォンの利用により、オンライン環境では最新の業務情報が自動的に更新されるほか、オフライン環境でもデータの入力や閲覧でき、オンライン環境へ移動した際に更新データが社内のサーバへ自動送信される。これにより、顧客対応の迅速化や作業依頼から終了報告までにリードタイムが短縮されたという。

 アイエニウェアでは今後、NTTドコモおよびNTTドコモ東海と協力して、hTc Zを利用したフィールド業務向けのモバイルソリューションのサービス展開を検討しているという。

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