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» 2007年05月10日 10時16分 UPDATE

Spring Batchフレームワーク、2007 JavaOneで披露

2社の協力によりSpring Frameworに基づきながら、これを拡張したオープンソースプロジェクトが2007 JavaOneで披露される。

[Peter Galli,eWEEK]
eWEEK

 AccentureおよびInterface21は、5月8日からサンフランシスコで開催される「2007 JavaOne」年次カンファレンスにおいて、エンタープライズバッチアプリケーションを開発するためのオープンソースフレームワーク「Spring Batch」を発表する。

 Spring Batchは、エンタープライズシステムの定型作業には欠かせない堅牢なバッチアプリケーションを開発できるようデザインされた、軽量かつ包括的なバッチフレームワークだ。

 Accentureの主任アーキテクトを務めるポール・ドハティー氏は、同フレームワークについて、エンタープライズJavaのプログラミングモデル「Spring Framework」に基づきながら、これを拡張したオープンソースプロジェクトだと説明した。

 バッチ処理は、収益の見越しや決済、取引処理といった企業の日常業務において、何億件ものトランザクションを実行するのに利用されている。

 新たに開設されたSpring Batchの公式サイトには、「バッチ処理はほとんどのITプロジェクトに含まれており、Spring Batchはエンタープライズクラスの堅牢なソリューションを提供できる唯一のオープンソースフレームワークである。これまでは標準的なアーキテクチャが存在しなかったため、多くのプロジェクトが、膨大な開発および保守費用を投じて独自のカスタムアーキテクチャを作製していた」と記されている。

 国際的な経営コンサルティング企業であり、技術サービスおよびアウトソーシングサービス企業でもあるAccentureは、開発コミュニティの一員としてコードを寄付し、継続的なサポートを提供して、Spring Batchの取り組みを支えていく。

 「Accentureは、ここ何世代かのCOBOL/MainframeおよびC++/Unixや、現在ではJavaとあらゆるプラットフォームを使用し、数十年間に渡りバッチアーキテクチャを開発してきた経緯を踏まえている。以前はプロプライエタリ製品とされていたバッチ処理アーキテクチャフレームワークとともに、サポート、機能強化、将来のロードマップ作りに役立つコミッター向けリソースをSpring Batchプロジェクトに寄付している」(Spring BatchのWebサイトより)

 また、Accentureと、ミッションクリティカルなエンタープライズアプリケーションのオープンソースソフトウェアを提供するInterface21の共同活動は、企業ユーザーがバッチアプリケーションの開発に一貫して利用できる、ソフトウェア処理アプローチ/フレームワーク/ツールの標準化を促進することを目的としているという。

 AccentureおよびInterface21は、Javaベースのバッチ処理に対する需要を満たせる再利用可能なアーキテクチャフレームワークの不在を問題と考え、同プロジェクトにおいて協力していくことを決めたと、Accentureのドハティー氏は述べている。

 「標準化された再利用可能なバッチアーキテクチャがなかったため、われわれのクライアントのITシステム全般に、用途の限られた社内専用ソリューションが広がってしまった。みずからのエンタープライズIT環境内で、標準化された実績のあるソリューションを利用したいと望んでいる企業および政府組織は、Spring Batchから多くのものを得られるだろう」(ドハティー氏)

 「Accentureは、標準配信アーキテクチャの一部としてSpring Frameworkを採用している。Spring Batchの強化に全力を尽くすつもりだが、同時にSpringポートフォリオの拡充も続けていく」(ドハティー氏)

 「われわれの取り組みは当社のクライアントに、品質にすぐれ、利用者層の厚いソフトウェアや、高いレベルのイノベーションおよびサポートといった利益を与えられると考えている。Interface21およびオープンソース開発コミュニティとの協働を通して、彼らの経験、見識、思想などを吸収していきたい」(ドハティー氏)

 Spring Frameworkの開発者であり、Interface21の最高経営責任者(CEO)でもあるロッド・ジョンソン氏は、Accentureとの提携を歓迎し、きわめて実践的な企業である同社が、バッチアーキテクチャの確立にテクニカルな専門知識を提供することで、高品質かつ市場の需要に即したソフトウェアを生み出すことが可能になると語った。

 「Interface21の技術面における実績、評価の高いSpringのプログラミングモデル、Accentureのシステム統合配信に関する高度な知識を組み合わせた強力なパートナーシップは、エンタープライズJavaに存在する深刻なギャップをも埋めるだろう」(ジョンソン氏)

 同フレームワークがリリースされれば、すぐにでもバッチ最適化および自動リトライの簡素化に利用でき、代替的なスケーリングソリューションを実現する区分バッチ実行コンテナも現在開発中だと、公式サイトでは説明されていた。

 Spring Batchは、エンドユーザーの妨げにならずにビジネストランザクションおよびデータの大容量バルク処理を実行し、Javaベースのビジネスロジックを構築してソフトウェア開発およびアプリケーション処理を効率化する。開発者が技術的なアプローチや大容量情報処理に必要な詳細条件ではなく、ビジネスロジックに集中できる環境を作るといった機能を備えている。

 また、共通のバッチアーキテクチャフレームワークを一貫して用いることで、バッチ処理アプリケーションソフトウェアのパフォーマンスおよびスケーラビリティ問題が引き起こすリスクを軽減できるという利点もある。そのほか、スケジュールベースのプログラム実行からメッセージベースの処理まで、さまざまなインタラクションスタイルをひとまとめにしたり、Spring Frameworkに関与してきた組織的な開発コミュニティの力を借りられたりする点もメリットであると、ジョンソン氏は話している。

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