モバイルアクセスをマスターせよモバイル Ready!なコミュニケーション活用術(2/2 ページ)

» 2007年05月29日 06時00分 公開
[松尾圭浩,ITmedia]
前のページへ 1|2       

メールアプリケーションからのアクセス

 Webアクセスによって、Webブラウザを搭載したPDAなどでも、ある程度データベースを利用できるようになるが、モバイル環境で利用する機能としては、ひとまずメールの送受信だけできればいいというユーザーも多いことだろう。

 その場合、OutlookのようにOSやPDAに用意されているメールアプリケーションを利用して、Dominoサーバ上のメールデータベースからメールの受信したり、Dominoサーバにメールを送信したりできる。メールの受信は、Dominoサーバ上での設定により、POPまたはIMAPが利用できる(図3)

図3:クライアント標準のメールアプリケーションからDomino環境のメールを送受信する

 Webアクセスやメールアプリケーションからの利用は、確かに便利だが、Notesクライアントの機能をフルに利用したいという人には、7.0.2以降で追加された「NOMAD」と呼ばれる機能が便利だ。これは、USBメモリにNotesクライアントの実行プログラムを格納し、PCにUSBメモリを接続すると、その時点で自動的にNotesクライアントの環境設定が起動して、そのマシン上でNotesクライアントを利用できるようになる。

 また、USBデバイスを取り外すと、PCからNotesクライアントの環境を自動的に削除されるため、余分な情報が残らない。ネットワークに接続できるPCを借りることができる場合は、USBデバイスのみ持ち運べばよく、ノートPCを持ち運ぶ必要がなくなる(図4)。

図4:NOMADの利用方法

 以上のように、Notes/Dominoをモバイル環境で利用する場合、クライアント側のアプリケーションについてもいくつかの選択肢が存在する。それぞれの特徴にあったものを利用することで、より快適なモバイル環境を得ることができるだろう。

 筆者もモバイルでNotes/Dominoを利用しているが、基本はノートPCのNotesクライアントからインターネットVPNでDominoサーバに接続し、クライアント側にレプリカデータベースを設けてオフラインで使用している。また、PDAとしてWindows Mobile OSが稼働するウィルコムのW-ZERO3を利用しているが、こちらはNotesクライアント上にある個人アドレス帳とメールデータベース内のスケジュールについてデータ連携を行っている(図5)。

 このデータ連携には、「mNotes」というソフトウェアを利用しており、Notes/Dominoとそれ以外のアプリケーションとの間で同期を行っている。このようなサードパーティ製のアプリケーションを利用することも1つの選択肢になるだろう。ぜひ、読者も自分に合ったモバイル環境を探していただきたい。

図5:筆者のモバイル環境

この記事の関連キーワード

グループウェア | IBM | Notes


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ