「テープ紛失で情報漏えい」を防止、シマンテックがNetBackup向け暗号化オプション

シマンテックは、バックアップサーバ側で一元的に暗号化を行う「NetBackup Media Server Encryption Option」の販売を開始した。

» 2007年06月19日 18時58分 公開
[ITmedia]

 シマンテックは6月18日、同社のバックアップ製品「Veritas NetBackup」のオプション製品として「NetBackup Media Server Encryption Option(NetBackup MSEO)」をリリースした。バックアップサーバ側で一元的に暗号化を行うことにより、効率的に情報漏えいを防止できるという。

 同社はこれまで、バックアップデータの暗号化ツールとして、クライアント側で暗号化を行う「Veritas NetBackup Clinet Encryption Option」などを提供してきた。一部のデータを暗号化する場合には適しているというが、データ全体をカバーできないうえ、操作がクライアント任せとなるため暗号化ポリシーを徹底できない可能性がある。暗号化専用アプライアンスを導入するという方法もあるが、この場合はコストがネックとなっていたという。

 これに対しNetBackup MSEOでは、NetBackupメディアサーバ上で集中的にバックアップデータの暗号化を行い、Veritas NetBackup Clinet Encryption Optionを補完する。対応するアルゴリズムはAES 128/256ビット。既存のバックアップオペレーションに合わせ、複数のNetBackupドメインにまたがり暗号化プロセスを一元的に管理できるため、操作の効率化、自動化が可能なこと、鍵管理も同様に一元的に行うことができることなどがメリットという。

 バックアップテープが紛失や盗難に遭い、顧客情報が流出したという事件はたびたび報じられているが、同社ではNetBackup MSEOによってコスト効率よく暗号化を実現し、こうしたリスクを低減できるとしている。価格は1サーバ当たり120万円から。

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