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» 2007年06月27日 05時44分 UPDATE

仮想化ソフトウェアのトップに躍り出たVMware Workstation 6 (1/3)

当面は、その機能ゆえにVMware Workstationが今日手に入る最も優れた仮想化ソフトウェアだといえよう。その理由を解説しよう。

[Mayank-Sharma,Open Tech Press]
SourceForge.JP Magazine

 新たにリリースされたVMware Workstation 6には、ホスト側とゲスト側の各オペレーティングシステム間の協調を容易にする数多くの新機能と改良が加えられている。その上USBデバイスのサポートの改善と非常に安定したパフォーマンスにより、VMware Workstation 6は仮想ソフトウェア間の競争をあっさりと制したといえ、189ドルという価格も妥当なものに思える。

 VMware Workstation(以下、Workstation)は、1台のコンピュータのホストOS上で複数のゲストOSを実行できる仮想化ソフトウェアである。Workstationを使えば、ホストマシン上のハードウェアとは無関係に、HDD、CD-ROMドライブ、マルチプロセッサCPUなど多数の仮想ハードウェアを作成できる。ソフトウェア開発者なら、Workstationを使うことでプロジェクトの開発やデバッグのために複数マシンの仮想化が可能だ。仮想マシン(VM)は、ソフトウェアのテストやデモにも利用できる。

 Workstation 6の初期β版をレビューして以来、数多くの機能の追加または改良が行われている。VMwareでは、このソフトウェアをWindows Vista、Red Hat、openSUSE、Mandriva、Ubuntu、Solarisといった数々の新しい32ビットまたは64ビットオペレーティングシステムでテストしている。

 しかし、これらは、正式にテストが行われたディストリビューションにすぎない。わたしはゲストおよびホストOSのリストに挙げられていないディストリビューションを幾つか試してみたが、いずれも問題なくWorkstationが動作した。リストに載っていないディストリビューションでわたしが試したものには、Gentoo Linux 2007.0、Fedora Core 6、Fedora 7 Test 4が含まれる。今回は、そのほかにUbuntuの2つのバージョン(6.06、7.04)、openSUSE 10.2、Windows XP ProfessionalでもWorkstationの動作を試した。Workstation 6は、これらのディストリビューションやOSでインストール、実行とも問題なく行えた。

VM settings 設定画面

物理および仮想ハードウェアのサポート向上

 Workstationのインストール手順に大きな変化はない。やはり、ファイルをコピーして実行中のカーネルのソースから取得したモジュールをコンパイルするPerlスクリプトによってインストールを行う。

 今回、Workstationのホスト側ディストリビューションの実行マシンとして、メモリ2GバイトのデュアルコアIntelマシン、メモリ1GバイトでCPUがCeleron 1.5GHzのAcerノートPC、メモリ1.25GバイトでCeleron 1.4GHzのIBMノートPC、768Mバイトのメモリと1.7GHzのPentium 4を搭載したデスクトップPCを用意した。ただし、Workstationを効果的に使いたければ、少なくとも1Gバイトのメモリが必要になる。わたしのマシンの中では、メモリが1Gバイト以上でCPUクロック周波数の低いCeleronノートPCの方が、メモリが少なく処理能力の高いPentium 4デスクトップよりも、ずっとスムーズにWorkstationが動作した。

 メモリについて言うと、VMには今や最大8Gバイト――以前のWorkstationの安定版における制限値4Gバイトの2倍――まで持たせることができる。ほかにも、数々のβリリースの間に、1つのゲストを複数のモニタに割り振る機能が導入されている。Workstationでは、画面の解像度の設定やシングルモニタのホストマシン上での複数モニタのビデオRAM指定が行える。この機能は、そうしたVMを複数のモニタを持つ別のホストに移行しようとする場合に役立つ。また、使用する画面の解像度の指定やビデオメモリ容量の割り当てをモニタごとに行うことも可能だ。

 そのほか、ハードウェアに関係した機能向上として、Workstation 6のホームユーザーがUSB 2.0デバイスからのデータ転送を行えるようになった点や、ノートPCのゲストOSがホストマシンのバッテリーステータスを認識する点が挙げられる。

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Linux | 仮想化 | VMware


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