日本オラクルは、Ajaxに対応したユーザビリティを特徴とする、SaaS型CRM製品の最新版「Oracle Siebel CRM On Demand Release 14」を発表した。
日本オラクルは8月20日、SaaS型CRM製品の最新版となる「Oracle Siebel CRM On Demand Release 14」を発表した。同製品はAjaxに対応したユーザビリティを特徴とし、入力画面の操作性や検索機能が向上しているという。また、「Oracle E-Business Suite」とのプロセス統合が可能となっており、一貫した業務フローを形成することによる生産性の向上が見込めるほか、内部統制・監査にも対応できるという。
特に操作性に関しては力が入れられている。例えば「インラインエディット」機能は、表示されているリストの任意のフィールド上にマウスを移動させるだけで、参照フィールドが更新可能になるというもの。クリックオペレーションを最小限にすることにより、ユーザビリティの向上を図っている。他の機能としては選択した項目により、ほかの表示項目を動的に変更し、関連する情報だけを表示する「カスケードピックリスト」も搭載されている。このような細かな配慮により、操作性の向上、ひいては生産性のアップを導き出すという。
また、運用環境が拡充されたことも特徴の1つである。ユーザー企業ごとの要望に対する柔軟性に乏しい従来のマルチテナントの問題点に対して、OracleではOracle Grid技術による可用性と拡張性の向上を、その答えとしている。今回の発表では、このOracle Grid技術を拡張し、これまで混在していた顧客データを論理的に異なる環境に格納することにより、さらなる柔軟性と高い可用性・拡張性を実現できるとしている。この形態のサービスは「プライベートエディション」として提供され、よりシングルテナントに近い形で運用が可能になるという。
Oracle Siebel CRM On Demand Release 14は8月20日から提供が開始されている。
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