Oracle 上級副社長ジェスパー・アンダーセン氏は、同社の市場優位性を「リーダーシップ、イノベーション、そして多彩な選択肢」だと分析する。
Oracle OpenWorld Asia Pacific 2007の最後の基調講演ステージを努めたのは、Oracle アプリケーション戦略担当の上級副社長、ジェスパー・アンダーセン氏だ。「Applications Unlimited」と題したプレゼンテーションでは、買収した複数のアプリケーション製品群を擁するOracleの戦略的な優位性について語った。
「Oracleのアプリケーション製品群の戦略の強みは、極めてシンプルなものだ」とアンダーセン氏は言う。すべての製品について開発とサポートを継続的に実施し、これまでの顧客の投資を無駄にしないこと、そして、顧客の意思による選択で次世代のアプリケーション製品であるFusion Applicationsへいつでも移行できること。この2つは同社がApplications Unlimitedと呼んで繰り返し主張してきた戦略だ。アンダーセン氏は、このシンプルな戦略の優位性を裏付けるために、リーダーシップ、イノベーション、選択という3つのテーマを掲げて解説を行った。
リーダーシップの証は、多くの産業アナリストから、CRMやサプライチェーンなどさまざまな製品分野でリーダーだと評価されていることだ。特にGartnerからは、アプリケーション製品の各種分野において、リーダーあるいはポジティブといった評価を得ているとアンダーセン氏。また、産業別に見てもOracleの優位性は揺るがないという。世界の通信サービスプロバイダーの利益獲得上位10社がOracleのアプリケーション製品を採用しており、医薬品業界や金融など各産業の上位に位置する企業の大部分でも、Oracleのアプリケーション製品が利用されているという。
この状況は中国においても同様で、例えば中国の大手テレコムサービス企業の多くで、Oracleのアプリケーション製品がすでに採用されているとのことだ。
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