日本HPは、同社のx86サーバ「HP ProLiantファミリ」に、Xeon7300番台を最大4基搭載可能なサーバを2機種発売した。併せて既存サーバの価格改定や、世代表記ルールの変更も行われている。
日本HPは9月6日、同社のx86サーバ「HP ProLiantファミリ」において、新たにクアッドコア インテルXeonプロセッサ7300番台を最大4基搭載可能なサーバを2機種発売した。
Xeonプロセッサ7300番台を搭載するのは、ラックマウント型の「HP ProLiant DL580 G5」と、HP BladeSystem c-Class対応のブレード型サーバ「HP ProLiant BL680c G5」。
HP ProLiant DL580 G5は、HP ProLiant製品の最上位機種に当たる4ソケットサーバ。4Uの筐体にXeon7300番台(X7350、E7340、E7320、L7345から選択)を最大4個、128Gバイトのメモリ、16本の2.5インチSFF SAS HDDを搭載できるなど、DL580G4に比べて、主要コンポーネントの最大搭載数が2倍になった。
HP ProLiant BL680c G5は、HP BladeSystem c-Classでははじめてとなる、Xeon7300番台(Xeon E7340またはE7320)を標準で2個、最大4個搭載可能な4ソケットブレード型サーバ。1台のHP BladeSystem c7000エンクロージャに8枚まで搭載した場合は、10Uのスペースに128コアという高密度を実現できる。
製品名 | 標準小売価格 | 出荷開始 |
---|---|---|
HP ProLiant DL580 Generation 5(G5) |
174万1950円 | 11月上旬 |
HP ProLiant BL680c Generation 5(G5) |
170万1000円 | 11月上旬 |
Xeon7300番台を搭載したサーバが登場したことで、HP ProLiantサーバ製品の価格改定も行われた。デュアルコアXeon5100番台のローエンドとなるXeon 5110と、クアッドコアXeon5300番台のローエンドとなるXeon E5310のプロセッサオプションの価格をそろえることで、クアッドコア搭載サーバへの以降を促進しようとするもの。これは事実上Xeon5300番台を搭載するサーバの値下げとも言え、HP ProLiant ML350、ML370、DL140、DL180、DL360、DL380、BL460c、BL480cといったサーバでは最大31%値下がりしている(価格改定一覧はこちらのPDF参照)。
また、既存のサーバでもXeon5300番台やデュアルコア AMD Opteronプロセッサを選択可能になるモデルを増やすなど、ポートフォリオの強化も図っている。
さらに、「HP ProLiantファミリ」の世代(Generation)表記ルールの変更も発表された。これまでは、技術世代としては同世代の製品である「HP ProLiantDL380 G5」と「HP ProLiant DL385 G2」のように、技術世代と関係なく、機種ごとの製品世代を製品名に付与していた。今回の発表以降、これを技術世代に基づく世代表記に変更する。
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