NECとNECエンジニアリングは、ISO標準規格であるプロトコルに対応した「無線温湿度センサーシステム」を発売した。
NECとNECエンジニアリングは9月12日、ISO標準規格であるプロトコル「BACnet/IP」に準拠した「無線温湿度センサーシステム」を発売した。価格は90万円から。
同製品は、7センチ四方の小型無線センサー、アンテナ装置、そしてBACnetゲートウェイから構成される。無線センサーをオフィスや店舗などの壁に取り付けることで、各センサーが温湿度を計測。そのデータをアンテナ装置に送信し、BACnetゲートウェイを経由して、空調管理などのビルオートメーションシステムと連携するという。
無線センサーの電源は、内蔵された単3アルカリ電池で供給するため、設置場所の制約がなく、局地的な温度調節ができるため、全体消費エネルギーやCO2の削減につながるという。
なお、アンテナ装置とBACnetゲートウェイは最大50メートル、無線センサーとアンテナ装置は最大70メートル離して設置することができる。また、アンテナ装置1台につき、20台の無線センサーが接続可能であるという。
これまでも無線温湿度センサーシステムは存在していた。しかし、メーカー独自のプロトコルを使用していたため、ビルオートメーションシステムとデータ通信する際に、別途専用ソフトウェアを開発する必要があったという。
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