日産がシスコのUC製品を7200台採用

新たなUCコンセプトを立ち上げたシスコは、ユニファイドIPフォンを日産に大量導入した。

» 2007年10月26日 17時24分 公開
[ITmedia]

 シスコシステムズ(以下、シスコ)は10月25日、ユニファイドコミュニケーション(以下、UC)に関する独自のコンセプト「Cisco Unified Workspace」と、これを実現するライセンス体系「Cisco Unified Workspace License」(以下、CUWL)を発表した。

 同コンセプトは、企業で働く社員が必要な空間において、手段、アプリケーション、方法などを柔軟に選択できるコミュニケーション概念。CUWLはこの考えに基づき、デバイス、ソフトウェア、ライセンスを個別でなく包括的にとらえるライセンスプログラムで、第1号として日産自動車(以下、日産)で採用された。具体的には、無線LAN対応型IP電話「Cisco7921G」を約5200台、固定型IP電話「Cisco7961G」が約2000台導入された。

 日産は、研究開発の中核となる日産テクニカルセンター(NTC)でIP電話インフラの再構築を検討しており、CUWL導入によってコミュニケーションの向上や運用コストが削減につながるほか、ルノーと一体化したグローバルネットワークが実現できるという。

 シスコと日産は、2008年以降、CUWLで包括される各種アプリケーションの業務利用に向けた検証と評価を進め、ライセンス内容の平準化と管理の単純化を図る予定。

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