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» 2007年10月31日 07時00分 UPDATE

モバイル機器からのネットワーク快適利用術:スマートフォンをGoogleサービスで“武装”せよ (1/4)

スマートフォンをノートPC代わりに活用したい――その発想にとらわれていると行き詰まることもある。発想をガラリと変え、スマートフォンをWebサービスのフロントエンドに仕立てると、意外なメリットが見えてくる。

[池田冬彦,ITmedia]

本記事の関連コンテンツは、オンライン・ムックPlus「モバイル機器からのネットワーク快適利用術」でご覧になれます。


 Windows Mobile端末やiPhoneなどスマートフォンが出そろった今年は、モバイルの市場が大きく加速している。各携帯電話事業者が、スマートフォン分野へ本格的にアプローチする動きを見せる中、導入を検討している企業や、個人的に導入してパーソナルツールとして活用しようと考えているユーザーが増えているようだ。

 言うまでもなく、スマートフォンは携帯電話の発展型であり、キーボードも付いた多機能なミニコンピュータだ。「Webブラウズもメールも、Officeアプリケーションも自由自在!」とくれば、ノートPC代わりに活用しようと考えるのは自然の成り行きだろう。

 確かに、スマートフォンには夢があり、大きな可能性が広がっている。だが、「ノートPCの代替品」としてとらえてしまうと、途端に茨(いばら)の道を歩むことになってしまう。筆者も実は、初代「W-ZERO3」を発売日に購入し、それ以来、何とかノートPCの代わりにならないかといろいろと試行錯誤し、深みにはまっていたクチだった。

スマートフォン活用には発想の転換が必要?

 最近になってようやく、というか遅ればせながら、スマートフォンの本質が筆者なりに見えてきた。そもそも、マイクロソフトのWindows Mobile OSは「Windowsプラットフォームのサブセット」という発想でつくられている。OSはもちろん、内蔵アプリケーションも「Internet Explorer Mobile」「Outlook Mobile」「Excel Mobile」など、まさにすべてがPCのサブセット版だ。

 デスクトップPCやノートPC環境と比べてスペックダウンしてしまうのは、サブセットであることの宿命である。搭載CPUの能力がまだまだ低く、小さなメモリ空間しかない携帯デバイスでは、OSやアプリケーションをフルセット版の「機能限定版」として提供すること自体は、必然とも言える。

 だが、ユーザーはわがままだ。普段使っているデスクトップ/ノートPCと同じような使い勝手をスマートフォンに求めてしまう。例えば、会社のLANにVPNでアクセスし、オフィス書類をノートPCと同じように扱ったり、グループウェアでスケジュールをチェック……といった使い方は、誰もが夢見ている(?)はずだ。しかし、現実にはVPNアクセスそのものが困難であったり、転送速度が低くて使い物にならないといった問題が発生する。

 また、スマートフォン利用の基本とも言えるメールについても、Windows Mobileに付属する「Outlook Mobile」は、Outlook ExpressやOutlookと比べると、振り分け機能がなくフォルダ管理も面倒など、機能面で見劣りする。W-ZERO3に付属する「W-ZERO3メール」は機能が向上しているが、PC環境と同じというわけにはいかない。また、内蔵メモリやSDカードといったストレージ容量の制約により、常に添付ファイルをデバイスに保存していつでも参照するといった使い方も厳しい。

画像 Advanced/W-ZERO3[es]

 しかし、よく考えてみれば、Windows Mobileの発想に引っ張られ「何もかも端末側で処理」しようと考えるからこそ、数々の制約に行き当ってしまう。そこで見えてくるものは、Webベースで提供されるサービスを積極的に活用するという発想の転換だ。今回は、ウィルコムの「Advanced/W-ZERO3[es]」と「Opera」を使い、Googleが提供するサービスの活用法を探っていく。

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