東レ、生産ライン12拠点にネットワークウイルス対策機器を100台導入へ

東レは工場の生産管理システムのウイルス対策に、トレンドマイクロのネットワークウイルスゲートウェイ機器を100台導入する。

» 2007年11月27日 11時18分 公開
[ITmedia]

 東レは、繊維や先端材料を生産する国内の事業場や工場など12拠点の生産ラインの管理システムに、トレンドマイクロのネットワークウイルス対策アプライアンスを採用した。トレンドマイクロが11月27日に発表したもので、東レでは2008年3月までにアプライアンス100台の導入を予定しているという。

 同社では、工場内で情報系システムともLAN接続された生産管理システムに関して、OSなどの脆弱性を突くネットワークウイルスへの対策を検討していたが、24時間無停止で操業する生産ライン管理用のPC/サーバに、パッチの適用やパターン更新に負荷の掛かるウイルス対策ソフトの導入は難しかった。そこでウイルスの攻撃パケットをネットワーク上でブロックする方法を採用、不正パケットの遮断や機器障害時のバイパス接続が可能なトレンドマイクロのネットワークウイルス対策アプライアンス「Network VirusWall Enforcer 1200」の導入を決めた。

画像 生産管理システムにアンチウイルスゲートウェイを導入

 導入に当たり、情報システム部門のある滋賀事業場で誤検出やバイパス接続などを検証するテスト運用を約2カ月間実施、ネットワーク接続に影響が出ないことを確認した。導入後はウイルス感染の予防が可能になったほか、同アプライアンスの隔離/復旧機能により感染発生時の被害拡大を防ぐことができているという。

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