安価で手軽に検疫システムを構築、トレンドマイクロが発売

トレンドマイクロは、検疫システムを搭載したセキュリティアプライアンスを発売

» 2006年11月20日 16時46分 公開
[ITmedia]

 トレンドマイクロは11月20日、検疫システムを搭載したNAC(Network Access Control)アプライアンス製品「Trend Micro Network VirusWall Enforcer」を12月12日に発売すると発表した。

新発売する「Trend Micro Network VirusWall Enforcer」 新発売する「Trend Micro Network VirusWall Enforcer」

 Network VirusWall Enforcerは、検疫システムを搭載した透過型のアプライアンス。レイヤ2またはレイヤ3デバイスの間に設置して利用できる。

 クライアントがネットワークにアクセスした段階で、Network VirusWall EnforcerからActiveXとして検査ツールが配布される仕組み。検査ツールを事前にクライアント側にインストールする必要がなく、セキュリティレベルをチェックや修復、ネットワークから隔離することができる。

 検査ツールは、他社を含む約100種類のウイルス対策ソフトに対応し、クライアント側のウイルス対策ソフトの有無や適用されているパターンファイルの状態やOSの脆弱性、レジストリを参照してインストールされたアプリケーションを調査できる。

 セキュリティポリシーに適合しない場合は、ネットワークからの隔離やウイルスを削除しての復旧を自動的に行う。セキュリティポリシーは、ウィザード形式で6ステップで設定が行え、最大で128種類のポリシーを設定できる。このほか、LDAPやActive Directoryへの対応やチャットソフトの利用制限、警告画面のカスタマイズも行える。

岡野健人プロダクトマネージャー 岡野健人プロダクトマネージャー

 同社調査によれば検疫ツールの導入済み企業は約300社中2割程度で、岡野健人プロダクトマネージャー(エンタープライズマーケティンググループプロダクトマネジメント課)は、「未導入企業の半数以上が検討しているものの、導入費用は平均700万円以上もかかるために導入が遅れている」という。

 価格は、いずれも税抜き、ハードウェア本体、ソフトウェアライセンス、1年間のサポート料込みで、250ユーザーが195万円、500ユーザーが299万円、1000ユーザーが425万円、2500ユーザーが720万円、4000ユーザーが950万円となる(ユーザー数は同時アクセス数)。2年目以降は、新規標準価格の40%の料金でサービスを継続できる。同社では今後1年間で5億円の売上げを見込む。

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