かねてから3D映像システムの開発を進めるNTTコムウェアは、奥行き映像を利用してリアルタイムに多視点3D映像を作成する技術を開発した。
NTTコムウェアは11月27日、リアルタイムに多視点3D映像を作成する「Depth Mapped 3D技術」を発表した。
同技術では、カメラ2台を使って撮影した実写映像からカメラと被写体までの距離を表現した奥行き映像を生成。奥行き映像と通常の映像を画像処理によってリアルタイムに再合成する。これにより多視点裸眼3Dディスプレイ(特殊な眼鏡は必要とせず、同時に複数の視点から視聴できる3Dディスプレイ)上で立体表示させる映像を作成することが可能となる。
同社はこれまでも実写映像をリアルタイムに3D合成して配信するシステムを開発していたが、これまで使用していた3Dディスプレイで立体映像を視聴できるのは1名に限られていた。
活用方法については、ネットワークを通じて動画などを配信しディスプレイに表示させる屋外用電子広告や、博物館や科学館での3D映像表示などを想定している。
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