SASと東芝ソリューション、Basel II向けリスク管理サービスで協業

東芝ソリューションとSAS Institute Japanは「新BIS規制」で、オペレーショナルリスクを管理するサービスの提供で協業すると発表した。

» 2007年12月19日 19時38分 公開
[ITmedia]

 東芝ソリューションとSAS Institute Japanは12月19日、銀行の経営が健全かどうかを示す自己資本比率を算出する国際ルール「新BIS規制」(Basel II)で、オペレーショナルリスクを管理するサービスの提供で協業すると発表した。

 両社は東芝ソリューションのソフトウェア「QualityGym シリーズ」とSASの「SAS OpRisk VaR」を連携する。マーケティング活動、コンサルティング、システム構築、保守などで本格的に協業する。

 協業により、Basel IIでオペレーショナルリスク管理に必要とされるデータ収集や、市場リスクを統計的手法により測定する数値「VaR(Value at Risk)」を計量する機能を銀行向けに提供する。オペレーショナルリスク規制の粗利益配分手法(TSA)、先進的計測手法(AMA)に対応することにより課題解決を支援する。

 日本の銀行業界では、規制緩和の進展や金融業務の高度化により、オペレーショナルリスクを管理する重要性が高まっている。2007年3月末に施行されたBasel IIでは、新たに資本賦課の対象となるオペレーショナルリスクを適正に管理し、削減することが求められている。

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