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» 2007年12月26日 00時30分 公開

会社のメールが携帯電話に飛んでくる――ケータイPC化サービスの実力 (1/2)

普段使い慣れた携帯電話で仕事のメールがやり取りできる。日本通信が開始した「ケータイPC化サービス」は、使い勝手の良さを最大の特徴としている。

[國谷武史,ITmedia]

 外出先でも会社の電子メールを使いたい――社外で仕事をする機会の多い人にとって、電子メールの活用は切実な課題の1つだ。ノートPCとデータ通信カードを利用するのが一般的だが、最近では情報漏えい防止のためにPCの持ち出しを禁止する企業が多いのが実情だ。大画面・フルキーボードを搭載する「スマートフォン」も流行の兆しをみせているが、操作性などがPCや携帯電話と一部異なり、多くのユーザーに受け入れられるまでには、まだ時間がかかりそうだ。

 日本通信は、12月下旬から携帯電話で電子メールや業務システムを利用できる「ケータイPC化サービス」を開始した。マーケティング統括部長の依田信久氏は、「日常的に使い慣れている携帯電話端末で利用できることを目指した」と話す。

まずはFOMAから

 ケータイPC化サービスは、ユーザーの携帯電話端末で会社のメールアドレスと業務システムを利用できる。会社のアドレス宛の電子メールは、「*****@docomo.ne.jp」のような携帯電話メールと同様に携帯電話端末へ自動的に配信され、ユーザーが会社のメールサーバへアクセスする手間がない。送信でも会社のアドレスを利用できる。

日本通信のイントラネットに接続したデモ。「iモード」ボタンを押すだけで業務システムを利用できる

 顧客管理システムやSFA(営業支援)などの社内システムには、「iモード」ボタンを押すだけでアクセスできる。ユーザー企業専用のiアプリを使って社内サーバに接続する方法も選べる。当初はNTTドコモのFOMA端末に対応し、個人名義・法人名義を問わず利用できる。

 日本通信では、NTTドコモのパケット交換機と同社のデータセンターを相互接続し、さらにデータセンターとユーザー企業の社内システムを専用線で接続することで、このサービスの仕組みを実現した。端末側の設定は、データ通信時の接続先に日本通信のデータセンターを追加するだけ(通常はiモードが設定されている)でよい。個人契約の端末で利用する場合には、業務時間中には接続先を日本通信に、プライベートではiモードに設定を切り替える必要がある。

ケータイPC化サービスの仕組み

 携帯電話で業務システムを利用する場合、通常はパケット交換機からiモードシステムとインターネットを経由して、社内システムに接続される仕組みが多い。「当社の場合、NTTドコモのネットワークからユーザー企業までの回線は閉域網になり、通信も暗号化されるので、インターネットを経由する仕組みに比べて安全性が高い」と依田氏。

 最近の端末は、ID・パスワードに加えて、生体認証や遠隔操作でのデータ消去など、端末を紛失した場合のセキュリティ対策機能が充実しつつある。依田氏は、「自社のセキュリティルールに応じた対策がとりやすい環境になり、当社でもユーザーの環境に応じてサービス利用に必要なシステム構築を支援する」と話す。

 サービス利用料金は、端末1台当たり月額1600円。初期費用は無料で、2〜3週間程度の無料体験もできるトライアルサービスを行っている。

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