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» 2008年01月16日 16時01分 UPDATE

VMware、デスクトップ仮想化製品を強化する買収を計画

仮想化大手のVMwareが、アプリケーション仮想化を専門とするThinstallの買収に動いている。

[Scott Ferguson,eWEEK]
eWEEK

 米VMwareの2008年は、デスクトップ仮想化への取り組みで始まった。

 カリフォルニア州パロアルトに拠点を置くVMwareは1月15日、PC向けのアプリケーション仮想化技術を開発している、株式未公開企業のThinstallを買収すると発表した。契約締結は、2008年第1四半期末までに完了する見込みだという。

 今回の買収は、データセンターのx86サーバ仮想化技術市場をリードするVMwareにとって、個別マシン向けの「ACE」製品や、IT部門がデータセンター内に仮想デスクトップ環境を作るのに利用する「Virtual Desktop Infrastructure」といった、同社のデスクトップ仮想化製品ポートフォリオを強化する点で意義が大きい。

 VMwareの成功や2007年のCitrixによるXenSourceの買収などから、サーバ仮想化市場が成長しているのは明らかだが、デスクトップ仮想化分野も進化の途上にあることが確実視されている。

 VMwareのデスクトップ製品担当副社長を務めるジェフ・ジェニングス氏は、「われわれのデスクトップ仮想化ポートフォリオにThinstallの技術を加えることで、迅速かつ安全にデスクトップをプロビジョニングする、コスト効率および柔軟性の高いツールを提供できるようになる」と、声明の中で述べた。

 Gartnerは2007年に発表したリポートで、2006年には54万個だった仮想マシンの数が、2009年に400万個へ増加すると予測している。同リポートによれば、デスクトップ仮想化分野はサーバ仮想化分野を凌駕する可能性を秘めているという。特に、ITインフラストラクチャの管理を効率化させたい企業にとって、デスクトップ仮想化は魅力的な選択肢となる。

 Forrester Researchのアナリスト、ナタリー・ランバート氏は、VMwareはThinstallの買収により、パッチ管理からデータセンター/クライアント間のアプリケーションストリーミングまで、仮想化デスクトップインフラストラクチャ向けのサービスを幅広く提供できるようになると指摘した。

 もっとも同氏は、IT業界ではデータセンターからクライアントを管理・制御するスタイルが主流になりつつあるが、2008年中にそうしたモデルが確立するとは考えにくいと述べている。それでも、今回のVMwareによる買収は、同技術の将来性を認めさせるのに一役買うだろう。

 「完全なるパラダイムシフトが起こっている。その結果、管理性やセキュリティの面で重要なメリットが得られるのは確かだが、思考の転換を伴うため、こういった技術が実際に機能するまでにはしばらく時間がかかるはずだ。IT部門にしても、ユーザーをグループ分けし、ローカルではなくデータセンターで稼働しているデスクトップをより効率的に使用できる者を特定するなど、すぐにできることではない」(ランバート氏)

 サンフランシスコに本社を置くThinstallは、企業や政府関連の顧客をおよそ600ほど抱えている。VMwareは、今年の第2四半期までにThinstall製品ラインの名称を変更すると思われるが、LANDeskやBMCといった企業とのパートナーシップは継続するつもりだろうと、ランバート氏は展望を語っている。

 VMwareは今週に入り、Thinstallに加えてニューハンプシャー州ポーツマスのFoedusを買収する計画も明らかにしている。Foedusは、デスクトップ向けの仮想化技術サービスを多数提供している企業だ。

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