富士通は、無線処理部や電源などを1つの筐体に納めた世界最小のWiMAX基地局を開発した。「BroadOne」のブランドで世界同時発売する。
富士通は2月6日、モバイルWiMAX(IEEE 802.16e-2005)通信方式用基地局装置としては世界最小となる「BroadOne WX300」を発表した。「BroadOne」のブランド名で2008年10〜12月期に世界で発売する。
新製品は、1つの筐体内に無線送受信部や無線信号処理部、メディアコンバーター、GPSレシーバー、電源などを収容した。容積は約20リットル、重量は約20キログラムで、屋外用のモバイルWiMAXのマクロ基地局装置としては世界最小サイズになるという(同社調べ)。
同装置は半径数キロメートル範囲の電波の送受信ができ、基地局の設置コストや運用コストの抑制効果が見込まれる。対応周波数帯域は5/10/20MHz、送受信系数は2系統で、通信速度の高速化と安定性を向上させるMIMOに対応する(2×2MIMO)。
同社は、新製品を皮切りに屋外用のWiMAX向け小型マイクロ基地局装置や屋内用基地局装置なども開発する計画。また、数十Mbpsの高速大容量データ通信が可能な携帯電話の第3.9世代規格「LTE」向け基地局装置も展開する予定で、これら一連の製品を「BroadOne」シリーズの名称で世界で販売する。
製品名 | BroadOne WX300 |
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容積 | 約20リットル |
重量 | 約20キログラム |
対応帯域幅 | 5/10/20MHz(2×5MHz、2×10MHz) |
送受信系数 | 2系統(2×2MIMO対応) |
消費電力 | 200ワット以下 |
ネットワークインタフェース | 100Base-TX/1000Base-T、100Base-FX |
対応周波数 | WiMAX Forum準拠 |
最大送信出力 | 20ワット(1系統あたり10ワット) |
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