富士通は、モバイルWiMAX用端末に用いられるRFモジュールを開発。世界最小クラスを実現しているという。
富士通は2月7日、富士通研究所と共同でモバイルWiMAX端末向けRF(高周波処理)モジュール「MB86K71」を開発したと発表。世界最小サイズを実現したとしている。2月末からサンプル出荷を開始する。
MB86K71は、RF-IC(高周波集積回路)やアンテナスイッチ、パワーアンプ、フィルタ、発振回路を持つモジュール。90ナノメートルのCMOSプロセスルールで開発され、世界最小クラスとなる15ミリメートル四方のサイズを実現した。
同社では、昨年夏にベースバンドチップ「MB86K21」を開発しており、MB86K71との接続検証を終えているという。両製品を用いて、モバイルWiMAX用端末の開発ができる。
サンプル価格は5000円で2月末から出荷する。同社では、今後モバイルWiMAX用端末向けベースバンドチップとRFモジュールの一体化や、低消費電力化、小型化を進める計画。2010年度までに累計で50億円の売り上げを見込んでいる。
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