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» 2008年02月14日 00時00分 UPDATE

New Generation Chronicle:べにぢょ――ギークプロトコルの解読を試みるサイバーヤンキー (1/3)

バレンタインデーの2月14日。希代のデベロッパーたちが集う「New Generation Chronicle」に、ギークに恋いこがれる1人の女性が舞い降りた。彼女の名はべにぢょ。ギークと初心者をつなごうと奮闘する彼女を追った。

[西尾泰三,ITmedia]

 「99%のてけとうさと1%のまじめさでできた100%B型のおにゃのこです」(原文ママ)でおなじみのべにぢょ(id:lovecall)。世代的にはいわゆる76(世代)以上、81(世代)未満に位置する彼女は、「やっと分かったよ!ミクシィが気持ち悪い理由!!」「ミクシィは馬鹿者の集まり」など歯に衣着せぬ言動で物議を醸していた。そんな彼女が2007年10月末、ブログ「ギークなお姉さんは好きですか」を突如立ち上げ、「小飼弾にコンパイルされたい」などとギークに熱い視線を送るようになった。

 リアルな場ではプログラミングとは無縁の生活を送っているべにぢょ。エビちゃんOL(自称)こと斉藤さん(id:dropdb)が業務上の必要に迫られて各種言語の知識を吸収していったのとは対照的に、「気が向いたら先に進む」とあくまでマイペースでPHPの基礎を学んでいる。

 彼女がギークに魅せられ、自身もそうなりたいと思うようになったのはなぜなのか。プログラミングの世界を女性視点で語る数少ない存在であるべにぢょに「New Generation Chronicle:サポーターズスレッド」に登場いただいた。

ヤン魂がわたしをプログラムの世界にいざなってくれた

Nice Geek! 何かのイジメなのか、寒空の中質問を受けるべにぢょ。趣味は? の問いには「ピアノ。カタカタするのが好きなんです、きっと」

―― べにぢょの由来は?

「はじめてネットでHNを使ったのが「疾走、ヤンキー魂」(以下、ヤン魂)という今はなき珠玉のネットゲーム(2008年春に復活予定)で、ヤンキーっぽい名前にしようと考えた結果が“紅嬢”。それをひらがな読みで“べにぢょ”と名乗って今に至っています。最初は「花咲乱」(はなさきらん)とか付けてしまった。今は後悔している。詳しくはこちらをご参照ください。

―― はじめてPCやプログラム言語に触れたのはいつごろですか?

触ったという意味では1998年かなぁ。iMacでした。プログラミングに触れたのはもう少し後、ヤン魂のサービスが終了することが分かったあたりでした。サービスの終了で、もう羅武友(マブ)たちに会えなくなると思うと、とても悲しくて。で、「ヤン魂が終了するなら、自分でネットゲーム作ればいいじゃん」という気になってきて。羅武友(マブ)には「任してガッテン! わたしネトゲ作るから! 少し待ってて」とか何とか言い残してプログラミングの本を買いに書店へと走りました。

 店員さんに「ネトゲ作りたいんですけど、どの本買えばいいですか」とか聞いて、手にしたのはVB.NET関連の分厚い書籍。結果的に参考書だけが積み重なっていきましたが、このときはプログラミングを覚えることができませんでした。

―― そもそもソフトウェア開発の世界って、どのようなイメージでしたか?

ミーハーな意見になってしまいますが、近未来的でサイバーなイメージがありました(笑)。よく分からないけどなんかヤバイことやってる! すごい! どきどき! かっこいい! という感じ。ハッカーの世界は自分とは縁のない世界、ハッカーは人種が違うんだと思っていました。

 わたしは単にネットが好きなだけのネト充で、プログラムを学ぶに当たって何らかの予備知識や土壌があったわけではないんです。仕事でプログラムに触れているわけでもないし、身近にプログラムをやっている友達もいないし。興味はあったけど、何から始めればいいか分からないし、ぶっちゃけその必要もなかったし、機会があればと思いつつ、難しそうだし自分には無理っぽいなぁと思い込んでました。

―― 「ギークなお姉さんは好きですか」ではPHPを学んでいますよね。PHPを選んだ理由は?

あきやんとけんすうに強く勧められたのがきっかけです。もともとけんすうとははてなスターを付け合っているうちに何となく仲良くなったのですが、そのけんすうを通じてあきやんに出会いました。そのうち、2人に勧められるまま、じゃあPHPから始めてみようか、って話になって。

 いざ見よう見まねでやってみたら、それまでのイメージが幻だと思うくらい地味で。でも、自分が書いたコードがちゃんと動いたんです。「あ……ありのまま 今 起こったことを話すぜ! print("hello,world!");って書いたら、本当にその通りに動いたんだ……。な……何を言ってるのか分からねーと思うが(以下略)」なテンションでブログを書きたくなるくらい、何というか、感動しました。「何だ、わたしでもできるんだ。わたしのいうことも聞いてくれるんだ、ビバ平等」って思ったら、プログラミングがすごく身近に感じました。

 これまでずっと、特別な人(いわゆるギーク)じゃないと扉は開けないって思っていたけど、スイーツ(笑)もエビちゃんOLもギークも一緒。「開けゴマ!」ならぬ「Hello,World!」で簡単に扉は開くんだってことをみんなもっと知るべき!

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