Microsoft、「Expression Studio 2」のβ版をリリース(2/2 ページ)

» 2008年03月06日 14時27分 公開
[Darryl K. Taft,eWEEK]
eWEEK
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 スミス氏によると、Expression Studioの新バージョンは、.NET Framework 3.5もサポートする。

 「新リリースにより、デザインツール分野では新参者のMicrosoftと、人気の高い一連のデザインツールで大きく先行するAdobe Systemsとの差を縮めることができる」とスミス氏は話す。

 「われわれがAdobeとの差を縮めるためには、当社のツールの価値を示す必要がある」とスミス氏は言う。

 「われわれがこの分野に本気で取り組んでいることを示すだけでなく、最先端の技術を提供する必要がある。われわれのコミット姿勢は、前バージョンから12カ月後に新バージョンをリリースすることによって示される。そしてこれは、われわれが市場に耳を傾け、当社の企業戦略を必要な方向にシフトし、顧客とツールにとって正しいことを実行できることを示している」(同氏)

 さらにスミス氏は、デザイナーと開発者との間のワークフローに関しては、MicrosoftはAdobeよりも優れた総合環境を提供していると考えている。

 「Visual Studio 2008は最新かつ最良のツール環境であり、Silverlightもアドインを通じてサポートしている」とスミス氏は話す。「これは“連携の効果”という当社のテーマに沿ったもの」だという。連携の効果というのは、自社製品を効率的に連携させるというMicrosoftの戦略を指したもの。「Visual Studio Team Systemの開発者スキームにはデザイナーというロールも含まれている。当社のデザイナーツールと開発ツールとの間の相乗効果をさらに高めるつもりだ」。

 さらに、パートナーのエコシステムからの貢献や製品を通じて、Microsoftは「開発者とデザイナーのための総合的ソリューションのプロバイダーとしてリードできる」可能性もあるとスミス氏は話す。

 スミス氏によると、Expression Professional Subscriptionは「デザイナー向けのMSDN(Microsoft Developer Network)」のようなものだという。このサブスクリプションは、Microsoftが最近立ち上げたMicrosoft Expressionコミュニティーに統合される予定だという。「開発者のコミュニティー同士を結び付けるのが狙いだ」とスミス氏は説明する。

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