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» 2008年03月18日 08時00分 UPDATE

サーバルーム配線事情:サーバルームの「明るい家族計画」 (1/2)

ちょっと目を離すとネズミの子供のごとく増えるケーブル。勝利の決め手は「事前の準備」だ。

[岡田靖,ITmedia]

このコンテンツは、オンライン・ムック「サーバルームの標準装備」のコンテンツです。関連する記事はこちらでご覧になれます。


 前回紹介したようなケーブリング関連製品をさらに効果的に活用するには、的確な運用ポリシーを作り、きちんとポリシーに沿った運用をすることが欠かせない。ケーブルも、サーバなどと同じく、どんなに良い製品やツールがあっても、ポリシーなき運用では役に立たないのだから。今回は、基本的なファシリティ設計ポリシーの重要性を説明しよう。

ツールのみに頼らず戦略を練って運用を効率化せよ

 基本に立ち返って考えてみると、ケーブリングに求められる基本要素は、「接続しやすさ」「管理しやすさ」「拡張しやすさ」の3点に絞られる。

 だが、これまで説明してきたように、無計画なケーブリングでは運用コストを押し上げていくばかり。その結果、管理に手間がかかるだけでなく、原因究明や対策などトラブル時の対応も時間がかかり、トータルでの損失は非常に大きい。冷却効果への影響なども考えれば、適切なマネジメントが必要であることは間違いない。

 しかし、導入してそのまま永久に使い続ける機材など、データセンターには存在しない。機器の入れ替えや増設などの作業は頻繁に生じるのだ。接続し直したり、拡張したりといった運用まで、しっかり対応できるようなポリシーが不可欠である。

 ケーブルも、今や戦略的に扱わねばならぬ時代になってきたと言えるだろう。「必要なところに必要なケーブルを敷く」程度の考えでは、もはや駄目だということが分かりつつあるはず。

 マネジメントの基本は、「管理を属人化させない」こと。すなわち、システム的に管理できる手法(ツールや製品)を導入するのはもちろんのことだが、それだけでは不十分だ。技術的な対策に加えて、「誰でもケーブルを管理できる」ようなマネジメント体制、そしてルール作りが不可欠となる。

データセンターが明確なケーブルマネジメントポリシーを確立すべし

 ケーブルマネジメントポリシーを考える上では、やはりデータセンターの対応が気に掛かるところである。

 「第2次データセンターブーム」と言われる現在。アウトソーシングの増加などに伴い、個々の指標ではなく全体的なサービスレベルを重視する傾向が強まってきている。

 データセンターのニーズも増え続けており、拡張に備えたファシリティ設計が重要だと言われる。そのファシリティ設計の中で、床面積や耐荷重、電源や冷却、空調などに加えてケーブリングを考慮するようになったデータセンターも少しずつ増えてきたという。

 だが、ケーブリングの専門家は、まだまだ少ないのが実状だ。配線工事のできる技術者なら無数にいることだろうが、データセンターにおいて戦略的にケーブルマネジメントのできる人材は、おそらくほとんどいないだろう。

 そのため、データセンターの構築時には、どうしてもシステムインテグレーターや、その外注先の電設工事業者に依存せざるを得ない。ここに、今のデータセンターにおけるケーブリングが抱えている問題がある。

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